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歴史・人物伝~謙信の戦い編⑮志半ばで突然の死

歴史・人物伝~謙信の戦い編の第15回です。

1577年の手取川の戦いで織田軍を一蹴した上杉謙信は、季節が冬になるのを前にいったん越後に引き上げます。そして、翌年の雪解けを待って出陣するため、大軍勢を整えるよう指示を出すのです。

翌78年、出陣目前のその時、謙信は突如倒れて意識不明となり、間もなく急死してしまうのです。まだまだ活躍できるはずの49歳という生涯を閉じたのでした。

この時の大軍勢が、どこに向かっていたのかは定かではありませんが、最終的には上洛を目指していたのではないでしょうか。ただし、天下を取るというよりも、足利将軍家を再興したいとの思いだったと私は考えます。

謙信には実子がなく、有力な後継候補者となる養子が二人いました。一人は長尾一族で謙信の姉が嫁いだ長尾政景の子・景勝、もう一人は北条氏との同盟で送られてきた北条氏康の子・景虎です。

相続について謙信にも深い思惑があったとみられますが、急死してしまったため、家督を継ぐべき後継者を指名できませんでした。その結果、上杉家と家臣団は、景勝派と景虎派に二分されてしまうのです。

謙信自身の「戦い」は今回が最後となりますが、謙信が火種を残してしまった後継者争いを明日書きたいと思います。

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