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歴史・人物伝~松陰先生編番外コラム:ひとり旅で訪れた松下村塾のこと

松下村塾のある山口県萩市には、これまでに2回ひとり旅で訪れています。幕末の歴史ファンにとって、街全体が見どころばかりという萩は、何度でも足を運びたい旅先の一つです。

初めて訪れたのは1992年11月でした。高杉晋作や久坂玄瑞らが学び、歴史にその名を残す松下村塾が、当時そのままの建物として残っていたことに深い感動を覚えました。

当時書いた旅のエッセイに「この旅行のあと、さらに松陰について学んだ私なので、次にここに来るときは、もう一段違った感慨を持つに違いない」と書き記していました。ただ、その機会はなかなか訪れません(苦笑)

ようやく2回目の来訪となったのが2009年10月、実に17年ぶりでした。その時のエッセイには「新鮮な感動というのは薄れる。しかし、何度見ても松下村塾が素晴らしいことには変わりはない」と書いています。

松陰の歴史をろう人形で振り返る「吉田松陰歴史館」も2度目の見学となりました。初来訪以降、幕末史の知識を蓄えてきた私は、すべての再現場面を思い描くことができたのです。

ちょうどその時、遺墨などを収蔵展示する「松陰神社宝物殿至誠館」が完成間近でした。一足違いで見学できず、「ここは絶対見に来なければならない」と誓い、松下村塾を後にした覚えがあります。

noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!