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オヤジの思ひ出話~第40話「定年本・還暦本」

長い会社員生活を過ごす中で、定年について明確に意識し出したのは2018年でした。漠然としながらも再雇用を考えていたのを方向転換し、「会社に居るのは最長でも定年退職(還暦)まで」と決めたのです。

そのきっかけを与えてくれたのが、書店で見かける機会が増えた「定年本」あるいは「還暦本」と呼ばれる書籍でした。楠木新さんや保坂隆さん、出口治明さんらの著書を見つけては、読み漁ったものです。

どの本の何にインパクトがあったか、と言われてもすぐに思い浮かびませんが、それぞれの著者が「定年後や還暦後の生き方」のヒントを与えてくれました。そのヒントの一つが「働き続けること」だったのです。

多くの著書が「再雇用を勧めていなかった」と受け止め、私も「今の仕事とは別の道もアリだ」との考えに傾き始めました。そうして導いた結論が「自らが引退の時期を決める」であり、昨年それを実行に移したのです。

再雇用は、少なくとも65歳までの「くらし」の面では保証された働き方ではあります。その先は公的年金で生きていくという道筋もつけやすいです。でも、そんな生き方はちっとも面白くありません。

たとえ波瀾万丈であっても、仕事をきっぱりと引退し、自らの手で次のステップをつかみ取るくらいのチャレンジ精神があった方が、面白いに決まっています。複数の著書から、そのことを導き出せました。

蛇足ですが・・・自分の生き方が決まってからは、あれほど読んでいた「定年本」に全然目がいかなくなってしまったとさ(苦笑)


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