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彗星は恋のなきがら(詩×12)

自選詩集です。

恥ずかしくなったら消します。


●遺体タイム

朝に300 昼に300
晩ごはん1000キロカロリー
昨日から引き連れた憂鬱で
重たかったからしょうがない
ケーキのフィルムについてたクリーム
舐めてた頃の私の方が
キラキラしてたかも、なんてね
思ってたまるか逆張り

引き攣ったやる気じゃどうにも
誰かの気持ちを描けない
お風呂が嫌いなだけでどうして
病気にしないでおねがい

おねがい

つまらなくなってたまるかを
抱えて大人になってみた
そしたらどうだ面白さ以前に
至らない 中身に到らない
苛立たないでいてくれてさ
痛くないとはいえない
居たたまれない 未来見たくない
痛々しい遺体タイム

●彗星は恋のなきがら

夜の影がはにかんだ
解散のあと渇いたハミング
曖昧にして溶かす
指先が描きたかった慕情
まこと ホンモノって枕詞ほど訝りたくなる、だって
誰だってきっとすべてを
知ろうとしたいほど幸せじゃないから

観覧車 遊覧船 歓楽街
世界をからかう愛や哲学と相似してる
どうせ消えてしまえないね

ひゅーっ、と茶化せば一筋
彗星は恋のなきがら
散り散りになったブーケとエモーション
木枯らされた心から焦がれた答え
遥か遠い朝焼けに縋れるほど
抱きしめてくれと唄えるほど
汚くなれなかった それだけの話を曝した

●同じカーテンを買ったよ

同じカーテンを買ったよ
きみと同じ朝がほしくて
同じ色のおひさまに
起こされたいと思っちゃったのだ。

同じ空の下だって
同じ色の瞳だったって
違う世界にいるでしょう
違う正解を見つけてるでしょ、

遠く離れても心繋がってるなんてさ
スピリチュアルはやめてよ。
私その神様知らない

わがままばっかだから私は
きみ以外いらないとか本気で
どこかの誰かの波長なんかじゃ
妥協できない

距離だって老いだって恋に勝てない
きみのすごさをきみは知らない
きみの強さにあやかりたくて
真似しちゃうくらい愛してる
嬉しい夢で会いたくなる

●How to

推しのスキャンダル ゲラゲラ
笑う友達いなくなって
性格悪さ保てずに 脆さを隠せずに
どうしてあんなにペラペラ
生きる理由いらなかったっけ
意識高いとか見下して 無意識にタカ括った

初雪ロンリー 全部重いし
全部思いだしましたから
悴む恋とか詩的な言葉でまやかされたって
きかないよ

How to 実用性あるポジティブどうぞ
How to 実現性ある恋文どうぞちょうだいよ
芯食ってないといらんわ
地に足つかなきゃ困るわ
それくらいもできないならせめて
最悪であってくんなまし
そのほうがみんなマシ

●苔虫

欲で敗退 君に会いたい
上っ面の愛は大体
すぐに解体 咲いた犯罪
死にたいくらいしか本音はねえんだ
 
毒を吐いた そしたら排他
回覧板すら回されないから
逃げ遅れてることに気づけないで
バイバイ
 
簡単な話だった
愛は撒かなきゃ返ってきやしない
難解な議題だった
新しい真っ当な本心を
産み出すにはどうしよう?
 
どうでもいいどうでもいいなんて
唱えてたって追われてく答え
壊れた君の瞳に乾杯
電気もつけない暗い部屋
こうでもしなきゃ直視できないって
わざわざ身につけた有害って噂のコンタクト
もう何やってんのかすらも見たくねえ
 
ならばいっそ自堕落で遺憾なく
発揮しちゃえよ無作法を
着の身着のままで苔むそうぜ

●BUSINESS

FXXKとか言っときゃ何か言ってもらえた気になる
カスの腹捌く

暴言もOKがカッケーってそんなわけない
コケにされてんだ気づけボケ
誰にも媚びないってPAUSE保つことだって
媚びなんだよ 知っとけゴミ
需要にお応えするROCK'N'ROLL(ロケンロー)
ありがたがるANTI POP 芋(POTATO)
別にええがな 人生は映画だ、が
ネタバラシなしに金銭儲け天下取んなや

こちとらブリブリの品性
他の追随許さぬ下品です
中指立てていいやつにだけ立てるぼっちゃま
甘く浸ってILL 信徒並べ人生謳歌じゃん:)
虎の尾踏むフリでいいんです
丁度いいオラつきで惹いて
持ち前の正気度で誇大する
商業用の野良犬

BUSINESS!! BUSINESS!! 嫌になる
イカれぶってても程度知るやつばかり
くだらねTEMPLATEの逆張り用TEMPLATE
BUSINESS!! BUSINESS!! 苛々する
無鉄砲ぶってHATE でも炎上防ごう?
くたばれ お黙りになってくだされ

殴っていいから殴ってるだけ
真に受けるなよな 嘘つきは誰?
ウケがいいから狂ってるだけ
真に受けるなよな 嘘つきは誰?

●エスケイプ・フロム・ユウ

どうしたって破綻前提の論題 そんなに俺は変かい
混濁する社会は工場 生贄避けたい口上ばっか向上
恒常的なこの焦燥 消灯までに大往生目指せるコンボ
こんなもんを夢だと思ってたんだっけか

狂喜乱舞 どう見たってTRAPだのに賢しらに喰らう
花魁ズすらもWACK 確たる証拠もないのによう騙る
マルバツ・ゲエム 溌剌に勝つSLAVE I LOVE YOU
誰にだって言えんだ意味ないイミテイション

しょうもないと言う価値もないけれど
しょうもないって忘れたくないから
しょうもないしょうもないと言う
それが役割だって理解できたのだから

エスケイプ・フロム・ユウ 忘却をください
品切なら暴虐でまやかしてください
エスケイプ・フロム・ユウ 切って張って継いだ
人間関係 誰何 悔いたならば
あなたに逢いたい

救済 賞罰 そうじゃない
寂しくってしょうがない
悴んだ俺の心臓はあなたの熱じゃなきゃ怪我する
逃げ込みたい

●にくい

かっこいい、かわいい、にくい
かっこいい、かわいい、にくい
かっこいい、かわいい、にくい
にくい、にくい、にくい
 
So Cuteしか言えないならなんにも言わないで
早急に皮下脂肪吸いだしてお願いね
呼吸どうしたん? 希望ふりだしでもでっかい YEAH
命の優劣 たっかい焼肉 お酒で無視した
 
未知との遭遇かかりきり 既知への厚遇おざなり
交遊関係怖がり 常習犯、ヘイト、アパシー?
動物なんて可愛い、憎い
どうする判定? やばい、難(にく)い
かなりやばい破壊 かなしい話じゃない
 
 
格好良い、皮良い、肉良い
格好良い、皮良い、肉良い
格好良い、皮良い、肉良い
肉良い、肉良い、肉良い。

●鼓動と星花火

どたばたが過ぎれば 汗ばむシャツの下
触れるたび 笑うたび 夏だねって気づいた
 
暑い 熱い のに悴んだ 誘い言葉は泡沫
熱を帯びた行く宛のない未来予想
 
またとないこの時間が
来夏 もっと煌めいたら
蝉時雨に紛れ届けられずにいる鼓動も
弾けとんだ星花火は
繋いだ手と繋げなかった手のことを
愛しくさせるんだ、意地悪。
 

焦がれて憧れて
怖くなった去年の夏
弱虫 嘘つき
夏風邪に浮かされた

祭り囃子は嫌いかもね
余計な音はいらない
偶然 君と鉢合わせて
心臓の音しか聞こえなくなった
 
またとないこの時間が
ずっとずっと続いたなら
夢を紡ぐための勇気が出なくて
影法師 ねえ伝えてよ
繋ぎたい手があるんだ
天の川が囁いた 願いは言葉にしなきゃ
意地悪

またとないこの時間が
もしも君で煌めいたら
蝉時雨に負けない鼓動を夏風に乗せて
次に弾ける星花火が
繋いだ手を照らしてくれますように
汗ばむふたりのその向こう側で

●Guilty Party

絶望や欺瞞は僕らの宴にはない
信じてる 僕を選んだ貴方の自我
 

宵闇の翼じゃどうにも映えないようで
空蝉色に塗り替えられた 一言もなく
予定調和のLightning
理論で組まれたEmotional
わざとらしいあざとさ 嫌気が差してんだよ
 
紅に染まる自由は
私刑を投げられて血だらけ
無頼気取って所詮サラリーピエロ
売れ筋のスティグマに泣いてんじゃねえ
 
絶望や欺瞞は僕らの宴にはない
信じてる 僕を選んだ貴方の自我
切望した未来がどこにもなけりゃ創れ
あんな罪は落書き 塗り潰して終え
 
 
随分前からずっとつまらなかったらしい
気づけやしなかった 幼かったんだ
ごめんね
 
本当は僕の心じゃ
幸せになれないと知っていた
鎖も枷も夜明けの代償なのならば
自ら首、絞める権利を翳し嗤う
 
broken heart clock,It's dawn
(「わかってて敢えて」の意味わかってない)
積もってんだ 呪言、雑言
(それすらないほうがウケいいがCreepy)
 
ノイズをどいつもこいつも同一みたいに統一し
メイズにペイするエイムに捧げる警句は聞き流す
意味はなく ただ美味がバズりみな発情期
十字架の向こう側に自由時間なんかない
I miss you
 
痛々しい 当たり前だ
誰より痛がってるんだよ
 
 
そんなに愛しいか この孤独が
馬鹿言うな 消費してんじゃねえ

愛情すらもう届かない
抱き締められなくたっていい
ただ僕は壊させない 殺させない 終わらせない

絶望や欺瞞は僕らの宴にはない
信じてる 僕を選んだ貴方の自我
切望した未来がどこにもなけりゃ創れ
どうせいつか御開き 踏み潰して終え
 
 

●caffein, back again

頭いたい 消えてしまいたい
コーヒー足りない 恋足りない
こんな思想で死にそうになるほど
傷つけたくないって

後から持ち直しても
過去が薄っぺらくするぞ
嫌になるわだかまり空回り
破壊ヤバい瓦解舞い込んで
どうせサガるけど迷惑かかるし
温かく癒したい

たましいが荒ぶってる
もっと caffein, back again
さみしいが邪魔すぎる
caffein, back again
なんも感じたくない
もっと caffein, back again
ちゃんと考えてたい
caffein, back again

C B A 痺れる四季へ
C B A 生きれる意義へ
C B A イミテぶちぎれ
caffein, back again

●貶

寂しくて何も書けないまま
悲しくてそれも吐けないまま
幸せになりたい気持ちがある私を
幸せにする価値がわからなくて

優しい世界と知っているから
いつだって誰にも縋れませんでした
きっと一度じゃ終われないこと
渇き続けることわかってるから

喧嘩も怨嗟もできない
綺麗で正しいおしまい
それほど酷いことってねえ、ないでしょう

生きていていいかどうか
訊いたら貶してほしい
踏みしだかれぐちゃぐちゃになればいいって
本当に思うから、ころして
こわいよ 後悔も応対も
よわいよ 存在も本懐も
もう何も言いたくない こんな詩も


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