ONLY ONE LOVE(詩×13)

自選詩集です。

恥ずかしくなったら消します。

ONLY ONE LOVE

LOVE LOVE　ばかみたいな
咲く　裂く　裸、見たいな
私だけに見せるもの
ちゃんと増やして待っててほしい

LOVE LOVE　ばかみたいな
約束　重ねてこうよ
こんな可笑しいお話
ふたりでしかできないでしょ

首かしげる愛情も嬉しいよ
だってそれ借りパクじゃない証拠
オリジナルこそ最強でしょう

どこにもないデートしたいな
どこでもないデートしたいな
どこからでもデートしようよ　ねえ
唯一無二の可愛い　たんと好いてね
唯一無二のギャグ　ちゃんと噴いてね
ONLY ONE LOVE OVERLAP
無理難題なのかな？
でもほらこんなHELLO　こんな顔　ここだけだよ

BAD GOLD

「普通の人と相愛しなさい幸せになりなさい」
普通の人がいつどこで　私を幸せにできたの？

いつか私を壊しちゃうペルソナ
さながらトロイの木馬
でもそんな君以外なんか
面白くない悪癖

バッドエンド回避だけじゃ拝めない御来光
それだけに憧れてきたのに

わからないの？

あなたじゃきっと私を愛しきれないから
ごめんね　良いお知り合いでいようね
あの日からずっと変わんないんだなあ
がっかりしてめそめそする理由　共感不要

茨の砂利道　ボロボロ足裏　纏足よりマシ
見くびられて疎まれても君がいるなら
まだ敗けても賭けれる　BAD GOLD

眠くない

綺麗にしてても性格が悪けりゃ愛されないんでしょ？
突っ込みどころを潰しても美点のひとつもないんだな
まともなんかになろうとしてなかったことにした愛情と
殴り飛ばした心のことを顔向けできずに恥じている

どうにか生きていける程度の自由欲なら何も言うな
誰のことも扇動しないで甘い囁きバズらないで
本当の自分晒したら悲しがられるくらいじゃ済まない
そんな私はわきまえない社会で独りわきまえたい
わきまえかたを知りたい

神様に愛されてきたはずなのに
どうして今日だけ夕立ち

馬鹿に下限とかありません　馬鹿にも多様性はあります
馬鹿でいい馬鹿　馬鹿じゃ嫌だけど馬鹿でしかない馬鹿
賢いフリだけ得意で生きてきたせいで窮地に泣いた馬鹿
風邪を引く馬鹿　ガセを撒く馬鹿
ガセを嫌う馬鹿　馬鹿にする馬鹿
なんでもいいから死にたい馬鹿や
誰でもいいから愛したい馬鹿

恥さらし　鍵かけてきた　明日はゴミ
狂気で夜が眠くない

あまのじゃクール

大好きだよ！
うざいうざいうざいうざいうざい世界をぶっ壊そう？
恥ずかしがらずに！

クール至上主義ってそれもあり
だけど「本当のカッコよさとは？」
どれだけビート打ってハートをヒート
目指したってキミは天邪鬼

奥ゆかしさもジェンダーレス？
マイナー路線でこそハイな性分
「そんなところも！」←無論、本音、だけど。

素直じゃないほう選んできたから　出会えたんだね。
だけどキミはずっと変わらないつもりなんて
ズルいよ！！？

大好きだよ！
うざいうざいうざいうざいうざい世界をぶっ壊そう？
隠語以外で誘い合おうよ　ねえ　林檎食べるみたいに
プライドなんて剥いで言ってだって無限じゃないから
未知のディスティニー　時限爆弾かもって思っちゃう
だから恥ずかしがらないでよ！

さみしくさせないでよ！！！！

救急手段

それは不謹慎なまでにイージーな交渉
リズミカルを意識していこう
これはクレイジーなまでに無慈悲な咬傷
いつしかぽつりひとりな夜明けが見えて

星降る　媚びうる　ジョイフル

哀傷を擦り合わせて　生まれつきの
感情交換　絆創膏の裏まで見てよ
愛嬌で食い込ませた　丑三つ時
錯綜　相関図　コンパイル　上書きされちゃうよ
助けて　あげたいな　なんてね　嫌かも

どうしてか杭を打たれて　脳天から筋を喰われて
貢献は無為と告げられて　肯定から不意に揺られて
優柔不断　数十件(くだん)　救急手段　中枢くらっ
ハリボテで興醒めなエクスキューズ

「はいどうぞ、を繰り返しちゃやられるぞ」
悔恨　嘲罵　感想戦　もううざいよ
細胞の罪と果てた　朽ちゆく教理
最期の小唄　落丁　人生図　くまなく終わるよ
助けて　欲しかった　なんてね　嘘だよ　嘘だよ？

きみもわたしも

わがままでごめんとか
つまらないこと言わないでよ
わがままは君を教える
本当に楽しい面白さだよ

唇を噛んで　打ち払うように
涙を堪えないで
重たい気持ちに
その息が止まらないためにいるのに

手を繋いでいたいのは　この世界が　最低で
悪い馬にさらわれぬよう　繋ぎ止め合いたいから
抱き締めていたいのは　この世界が　最悪で
きみもわたしも　削られるから
いまある　お互いを　噛み締めて覚えたい

くだらない恥じらいは
きみが人間でいる証だし
意味のない意地を張ったあとに
落ち込めるのはきみが優しいから

褒められるようなところがなくても
死なないでいてくれたんだね
最後のつもりで言う「またね」なんて
何が楽しいか教えてよ

手を繋いでいたいのは　この世界の虚しさを
きみだけが持つ温もりで　誤魔化せてしまえるから
抱き締めていたいのは　言葉だけじゃ言い切れないから
きみもわたしも　生きていようね
ぎゅっと　くるしい　きょうの　しあわせ

生きて逝くまで

明かりを自分で消せます
世界中が敵で独りですが
あなたに守られずに生きていけるし
恥ずかしさを労れる

杞憂に器用に寄り添う悪魔
誰のことか教えないけれど
かりそめの微温湯を全肯定してたら
どうなるの

生きて逝くまでどれだけ歪むの
生きて逝くまでどれほど喰らうの
生きて逝くまでどこまでスベるの
生きて逝くまで　考えられるかなあ

あまりに無様な体たらくに
とうとう気を遣わせてしまって
でも気にしない　子供じゃないから
持ちつ持たれつを唱えている

物語がくれた正しさや
あの人がくれた言葉はどれも
守れたら幸せでそれなのに
私は愚図でごめんなさい
愛されているのにごめんなさい

生きて逝くまでどれだけ歪むの
生きて逝くまでどれほど喰らうの
生きて逝くまでどこまでスベるの
生きて逝くまで　生きて逝くまで
生きて逝くまでを考えている

一生ビビッド羨望者

DOWN DOWN 堕ちてく独り相撲
誰も見ちゃいないソリテュード

簡単　わかってる　不器用なの
耳年増　頭でっかち　頭打ち

迷惑かけるのが申し訳ないとか言って
傷つかれて傷つくの　イヤイヤ期
計画たてても失敗終わりじゃ不快でしょう
なんて　甘えて　壊れることもできないまま

一生ビビッド羨望者　潜望鏡　磨くだけ
ずっとビビってチキってイルって身勝手ヒリついて
きっと四季の展望は　健康　ただそれだけ
どうして生きていきたいのかなんて考えてないよ

DAWN DAWN 変わっちゃう夢の光
届かないまま終わるいつも通り

散々　窺っている　ばかりだろ
受けなかった　テスト結果　馬鹿でした

一生ビビッド羨望者　エスコート　望むだけ
ずっとビビってチキってイルって身勝手ヒリついて
きっとキミの色彩の　インサイド　いられない
どうして生きていくだけで何もしなかったの
何も考えてなかったよ

エンドサイコロールプレイ

あなたのため　私、狂うのやめるわ
熱を帯びた感性も殺そうか
この身をあなたに引き渡してしまいたい
いい　それが望み　そのはずなのに

這いよる　忍び寄る　
偲ばれず棄てられたファンタジー

見つけた　私に
また　ほら　食らいついた！

最高じゃないフリは
どうにも難儀なロールプレイ
愛想笑い　隠した爪で　気づけば引っ掻いていた
そうだよ性根がフーリガン
愛しすぎたのラフプレー
イカサマのサイコロがまた運命を偏らせる

やめて！　もうまともになるんだ
エンドロールまであと何マス
やめて！　どうか、これ以上ひび割れたら
元の木阿弥　振り出し戻り
あなた、ひきつり笑顔様……！！？

I don't wanna be

夜になるとまだ寒いね
三月って人生っぽいね
発信履歴　着信履歴　奇数　偶数　咎めない

愛されてない証拠なんて
数えきれるなら勘違いでしょ
突き落とされたはずなのに
見捨てたことにされてしまった

I don't wanna be
罠にかけて幸せになれちゃうよりも
誰にも言えない話だけ抱えたまま泣いていたいな
あの夜を忘れてあげる
過不足も軽く見てあげる
その代わりなんて求めたら欲ばりだって言われるから
ぜんぶ忘れよう　何もいらない

I don't wanna be
罠にかけてキラキラ笑えてしまうより
誰にも言わないプライドを抱きながら泣きながら
I don't wanna be　好きも嫌いも
あなたにはもうあげたくない
三月の別れと出会いと寒さと暖かさの狭間
ぜんぶ忘れよう　誰もいらない

メサイア

誰か助けて　メサイア　助けて

部屋の角で爪を噛んで　失くした星　焦がれている
踊りたいと思えたのもあの指のおかげなのにさ
忘れかけたハズレくじが瞼の裏うるさいけど
夢幻　弾け飛んだ　ひとときより　落ち着くから

渇望する　暇もない　あの頃がいやに羨ましいや

欲張りでもいいよと　甘やかしてくれたね
よくもそんな堕落　寄越して　汚してさ
ごめんなさいだなんて　垂れた頭のせいで
どうしたって赦せないよ　この生き様を
誰か助けて　メサイア　助けて

眩む回路　試行錯誤　絡む隘路　パントマイム
愛も恋も夢も明日(あす)も移ろうなら偽りだし
認められてみたいだけの幼心なわけないよ
核心だと確信する短絡的アイロニカル

絶望すら見間違えたあの頃はいまや知らない誰か

頬張るほど幸せ　本当に酷い人
戻れない楔の痛みが　傷みきって
愛してはいけないと　決めた心のせいで
どうしたって笑えないよ　何もいらない
誰か助けて　メサイア　助けて

忘れさせてほしいなんて夜に祈る月の明かり
だけど心から縋れる　一番星はあなた

千秋楽

怠い身体　熱い頭　恥ずいなまだ　外に出られない
罪のない、なんて嘘だがこんな目に遭う謂れはない
歩いたら躓いたから　また瘡蓋が剥がれた　痛い
罰よあれ、と願った穴二つがこの夜に降り立った

難しい言葉を並べて
どれだけそれらしく在れるか
なんてくだらないことばかり考えてるの
バレバレだったの気づいたよ

恥の多いショータイムを送ってきましたが
どうですかどこの誰かを幸せにできましたか？
底なしの瑕疵に気づけたときにはもう千秋楽の最後
自意識が縺れさせる舌と脚

バイビー　理想上の完璧な自分像
乖離　予想以上の反撃で寝たきりになってしまった
嗚呼
顔もウィンドウも真っ赤に染まってく　終わってく
止まって狂ってっちゃう　エンドロール

エモゴーネン

最低！　枯れた才能
トップバッターとログアウト
夜もすがら　汚す最期
どうしたら底抜けるの？

勘定！　で、強いた末路
勇ましく挫いた明日と
ラスト　まずはそうインパクト
短絡的思考ワーストバウト

品行方正　印象残せば
許してもらえる暴言も
いっぽう同情買えない生涯
被害者だってノーゲーム

あー！
煮え立った感情を物語になんてしたくないや
哎呀　愛されたいばかり言って
袋小路の恋路書き貯めて
「晩夏、
　消え去ったあんたが愛しくてしかたないや」
はあ？
パッチワークで　今日も　エモ　並べ
絵文字みたいな言葉繋いで
恥ずかしい馬鹿ばっかだった

対象！　自傷モーション
永劫回帰エピゴーネン
貶しては　実際どう？
混ぜもの吐き出す魔物みたい

根源！　なんもねえな。
「大好きだ」なんて言い訳でさ
盗みだせ　大傑作
大迷惑だろ　恥を知れ！

自戒、追い付かない自壊
時代劇的ありふれた事態？
ONLY ONE LOVE(笑)　借り物競走
加害者なんだ死んじまえ！

オリジナリティ　恋した意味
乗っ取られていく誰かの個性に

意義がない。
こんなんじゃあ、読む価値もない……。
自覚してまた書いてんだ？
（ごめんなさい。）

あー！
煮え立った感情を書き出したって全部つまらないや
哎呀　愛されたいばかり言って
影響下から抜け出せないでいる……！
あなたが愛しくて、しかたないや
はあ？
それっぽさをこねくりまわして
絵文字みたいな言葉繋いで、
恥ずかしい馬鹿なんじゃないか！
ぼくは！！！！！！！！！！！！
わたしは。