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ただの日記と想い

今年最後の海外出張中。ようやく時間ができて、カフェでパソコンと向き合う。何度来ても良い国、台湾にて。

台湾は海外のようで海外ではない感覚になる。どこか懐かしく、どこかあったかい。台北は特に日本のものがたくさん売られているし、親近感もわく。もう6度目の台湾だ。思えば本当に縁のある国になった。とても有難い。仕事を通じて知り合えた人、関係を築けた人も増え、訪れる度にその絆や情というものに心があったかくなる。たくさん色んな国を旅してきた中で台湾が外国では一番好きな国になった。

厚手のコートは日によっては必要だけど、今日は必要なさそうだ。日曜は活気づいている屋台も朝は空いていない。仕方なく世界のスターバックスでコーヒーとパンを食べることにした。ホテルの朝食に飽きていたので丁度良い。

ホテルの近くをブラブラ散策しながら歩いていると、色んな感情が巡った。いつか旅人になりたいと小学生低学年の時に書いた文集に寄せた言葉。世界中の人とつながり、旅をしたいなんて、今思っても変わった子供だったと思う。高学年になり書いたのは、ファッションデザイナーだった。その想いは結局、長く持ち続ける結果となり今の私がある。ファッション関係ではなくも、自分で企画しデザインしたりモノづくりの世界に入った。そして今ではアジア、ヨーロッパと出張し世界を見る機会もある。友達も各国にできた。あの日夢見ていたこと、培われていた小さな希望的な夢は育まれてきた。良い環境だった。

” 三つ子の魂百まで。”
私の両親はこの言葉をモットーにし小さな頃から子育てをしてくれていた。両親共に、自身の親が共働きだったり、家庭の事情でかまってもらえなかったりもしている。父親なんかは特に、どちらかと言えば波乱万丈だろう。だからか、子供の可能性、親としての在り方など、試行錯誤しながらも、もちろん喧嘩もたくさんしながら(本当に多かった…笑)、愛情と自分で人生を切り開く力だけは与えてくれたなと思える。日に日に増える感謝の気持ちは言葉にするのは恥ずかしいぐらいだ。

異国の地でも、どこにいようとも私は変わらない。変わらずにいたい。良い意味で、多様性に満ちながらも、変わらない部分は持っていたい。グローバリゼーションがうたわれ、色んなボーダレスな時代はますます強くなっていく。性別の問題、環境問題、数えきれない問題もこれからはますます増えるだろうと予想できる。だけど、そんな中でこそ自分を見失わずにいることの大切さを強く想う。だからこそ、想う。

少しずつだけど、ゆっくりだけど、私は大人になろうとしている。まだまだ子供でいたいと思いながら、自分が自分を認めてあげられること。それがきっと大人になることなんだろうって想えるようになったから。そしてきっと誰かを守りたい、誰かと生きていきたいと思えることも、大人への1歩かも知れない。自分1人以外の人生を共有しながら、勝手ながら責任も感じながら。そして、ほんの少しの防衛能力も大事にして。良い意味で冷めた目も持ちながら、私は私でいることを選んでいきたい。

どこか懐かしく安心する街の中で、覚えておきたい気持ちを書き綴っておく。窓の外を見ると、青空が見えて日が差している。今日は25度近くまで上がるようだ。

そう、今回、長い滞在のため、彼は滞在するホテルの名前を教えておいて欲しいって出発前のメールに書かれていた。何かあったら(何もないと思うけど)連絡できるようにって勝手に安心するって冗談っぽく書いていたけど、その気持ちがとても嬉しかった。散々、海外を飛んできたけど、初めて言われたなぁと思った。親にも言われたことがないもん。純粋に人ってあったかいんだなぁって改めて思った。ありがとうって素直に言い合える関係。恋愛だとか恋人だとか関係なくて、人間関係なんだ。

さぁ、今日もこの愛すべき街で仕事をがんばろう。この目の前に見える景色の優しさと遠く離れても想い合える気持ちがあれば頑張れる。

君もあなたも、そして私も良い日曜になりますように。

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