「ジュピター」と「春」を覚えた2歳息子
ずっと前に、こういう記事を書きましたが↓
この記事に出てくる、息子が粗相をして壊れてしまった「ピアノえほん」というやつを…
私の父が買い直してくれたのです。
年末年始、実家に行ったら用意されていました。
その時、私は出かけたり別室で過ごしたりしていることが多く、その本で息子が遊ぶ様子を見ていなかったのですが、母が
「つよちゃん、ピアノの本で"ジュピター"と"春"が気に入ったみたいよ」
と教えてくれました。
この本は、開くとこうなっていて↓
ピアノを弾いたり、内蔵されている曲を聴いて楽しんだりできるのです。
本の上の部分には楽譜が入っているので、内蔵曲を自分で弾いてみることも可能です。
内蔵曲の中にはクラシック曲も数曲含まれてされており、息子はその中でホルストの「ジュピター(木星)」と、ヴィヴァルディの「春」が気に入った、というのです。
私の母いわく、「ジュピター」と「春」のボタンの位置を覚えて、そこばかり押して音楽を鳴らしているのだとか。
私はその日の夜、寝かしつけをしながら息子に聞いてみました。
「つよちゃん、"ジュピター"と"春"を覚えたの?」
すると息子は、「"じゅぴたー"と"はる"をおぼえた」
と答えました。
私が「そっかぁ」と言おうとすると、息子は続きを話し始めました。
「ジュピターと春を覚えたから〜、
となりのトットロ(※これも内蔵曲)を聴いて〜、
ジュピターと春を覚えた」
私「ふーん、そうなの」
息子「ジュピターと春を覚えた時に〜、
ジュピターと春を聴いたから〜、
となりのトットロを聴いて〜…」
なんと、息子は眠りに落ちるまでの約20分、わずかな接続詞と「となりのトットロ」だけで、「ジュピターと春を覚えた」という事実を延々と語り続けたのです。
何があったのかわかりませんが、よほど彼の心に「ジュピター」と「春」が響いたようでした。
その後、"ピアノえほん"は我が家に持ち帰らせてもらいました。
息子は確かに、他にも内蔵されている曲がたくさんあるのに、ほとんど「ジュピター」と「春」ばかり聴いていました。
それから1ヶ月ほどたったある日のことです。
私がお風呂から上がると、息子の相手をしていた夫に突然「つよちゃんすごいよ、ちょっと見てあげて」と言われました。
「ピアノえほん」の本の部分には「クラシックの曲を弾いてみよう」というページがあり、内蔵されているクラシック曲と作曲者がイラスト付きで紹介されています。
夫がそのページにあるホルストのイラストを指さすと、息子は「ホルストさん」と答え、ヴィヴァルディを指さすと「ヴィヴァルディさん」と答えました。
さらに、「この人の曲は?」と聞くと、ちゃんと「ジュピター」「春」などと答えることもできました。
夫が教えてみたら、息子が覚えたのだそうです。
内蔵曲のボタンと、本の中で曲を紹介しているイラストは全て同じです。
なので、イラストと実際の曲は結びつけようと思えば結びつけられるのですが、作曲家の名前まで覚えたのはすごいね、と夫と私は話しました。
しかし、それから1週間くらいで、息子はそのページに書いてある全ての作曲家と曲の名前を覚え、さらには「ジュピター」と「春」以外のメロディも区別できるようになりました。
以下、息子が覚えた曲一覧です。
作曲家の名前は時々忘れますが、私や夫が「モ…」と最初の文字を言えば「モーツァルトさん!」と言うことができます。
私はそんな息子を見ていて、時々テレビで取り上げられる"何かをたくさん暗記している幼児"を思い出しました。
世界の国旗とか、いろんなメーカーの車とか…
もちろん、テレビで取り上げられる子たちは何十個、何百個と覚えているのでレベルが違うわけですが、子どもの興味と発達段階に合わせて教えれば多少は似たようなことができるのかな、と思いました。
正直に言えば、「うちの子、天才!?」と思いたくなりますが(笑)、この年齢・月齢でこういうのはよくあることなのか、わかりません。
なので私は、母(元・特別支援学校の教員)に聞いてみました。
すると
「どんな面が、いつどのタイミングで成長するかは、みんな違うから」
と冷静に答えました。
そう言われてみれば、息子もこれまで
歩き始め→比較的早い
発語→比較的遅い
という風に、早くできるようになったものとそうでないものがあったので、たしかにそうだな…と思いました。
現在、「ピアノえほん」のクラシック曲を全て覚えた息子は、「ジュピター」と「春」以外も聴くようになりました。
この話はもう少し続きがあるので、明日また書きます。
ちなみに、初代「ピアノえほん」がダメになった時に買ったトイピアノ(※冒頭のリンク記事参照)ですが…
実は現在、我が家で使用禁止になっています!!!(^◇^;)
あれは1月下旬の、大寒波が来るという前日の夕方でした…
息子が鍵盤の隙間におもちゃのフォークやナイフをぶっ刺し、鍵盤を1個ずつ押し上げて取り出そうとしていた(たぶん)のです…。
↑私の想像ですが、こういうことをしたかったのではないかと思います。
ままごと遊びに目覚めたら、ピアノの白鍵がケーキに見えなくもない…!?
で、私が気づいた時、トイピアノは白鍵と黒鍵が1つずつ浮き上がって、戻らなくなっていました。
結果的には、中のツマミがちょっと曲がってしまっただけで元に戻せたのですが、私は「おもちゃであっても、楽器を粗末に扱われた」ということがものすごくショックでした。
今まで、息子は足で鍵盤を弾いたり、トイピアノをイスの代わりにしたりすることはありましたが、「本当に壊れる」というほどのヤバいことはしなかったので、つい安心してしまっていました。
でも、成長に従って想定外の行動をし始めることは当然あり得るのだと、私はこの時気づきました。
そんなわけで、トイピアノはもう少しお蔵入りの状態が続きそうです。
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