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母とのふたり旅

旅と犬とわたし

母を連れて長野の祖母の家に行った。10年ぶり。

いよいよ年老いて来た母をまだ歩ける内にと、珍しく本人からの希望もあり、勢いで連れて行く事にした。

17歳で家をでた僕は、母とのふたり旅など、もしかしたら初めてかも。

母とふたり。久しぶりに逢う母は、体も小さくなっていて、髪もすっかり薄くなっていた。
電車で2時間半。すごく眠たかったけれども、まぁよく喋ったなぁ。
母なりに喜んでいる、と勝手に解釈することにした。

母の実家は長野県松本市のずっと山奥。山をずんずん上がった集落にある。

祖母の家は、母の妹である叔母が70歳を超えて、1人で守ってくれている。

土壁のままの家やなまこ壁の土蔵造りの家が残る10数件の集落も、既に半分は空き家で、何軒かは県外から田舎暮らしを求めて、移り住んだ住人達だとか。
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僕は子供時代、ほぼ毎年夏、この祖母の家で1ヶ月以上過ごしていた。

高台にある庭からは遠くにアルプス山脈を眺めながら、毎朝歯を磨き、(普通の水道水がめちゃくちゃ美味しい)昼間は川遊びやトンボをとり、夜は満天の星空の下で花火をしたり。

過ぎた時間は美化されがちだが、あの頃の幸福感は本物だったと思う。

その幸福感が忘れられず、ブータンの販売を始めたのが14年前。
今でも古民家を改築したホテルとか、土蔵や昔ながらの日本家屋にときめくのは、子供時代に養われた感性のひとつにちがいない。

子供の頃の感覚がきっかけで、今現在に繋がっていることに、ヒトの人生もそれほど長くはないんだなぁ、と改めて自覚した。

夕暮れの散歩道

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夕食後、母と叔母との子供時代の話しを聴きながら、自分自身のファミリーツリーを辿る。
叔母さんも楽しそうだった。
きょうだいがいるって、良い。

杖をつきながら歩く母と手を繋いで、山道を散歩してくれる心優しい叔母に改めて、感謝。

この風景はまるでブータン

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