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退職~留学までに必要な手続き 私が教えてほしかったこと

社会人が留学するとなると、
多くの人は退職します。

退職するとやらなければならない
手続きがたくさんあります。

私は留学準備や英語の勉強に夢中になって、
退職後にてんやわんやでした。

留学エージェントは
留学のお手伝いはしてくれますが、

退職~留学までに必要な手続きについては
教えてくれません

たぶんエージェントにその知識はないでしょう。


税金、保険、年金など、
お金が関わってくる手続きなので、
損をしないようにしっかり手続きしましょう。


海外に行ってから、
不備を訂正したり
やり忘れた手続きをするのは困難です。

私の経験をもとにアドバイスします。


まずは退職

退職時のルールは会社によって異なります。

どれくらい前に申告しなければならないか
有給消化のルール
退職金はもらえるかなど。

損をせず、円満に退職できるように、
退職規定を熟読しましょう。


実は大切なルールは、
退職の意思は上司より先に
同期や先輩後輩に話さないことです。

人づてに上司まで伝わってしまった場合、
言う順番が違うじゃないか!
と怒りを買いかねません。

それから、退職時に提出するのは、
平社員(主任クラスでも)の場合、
「退職願」です。

「辞表」は役職のある人、公務員が
辞めるときに提出するものです。


退職後に必要な手続き


転職で再就職先が決まっている場合は
結構簡単なのですが、

ただ辞めるだけだと
自分でやることがたくさんあります。

私が渡航前にやった手続きを紹介します。

1.健康保険


選択肢は3つあります。

  • 国民健康保険に切り替え

  • 会社の保険に任意継続加入(2年間)

  • 家族の扶養に入る

私は家族の扶養に入りました。
それが一番お金がかからなかったからです。

ただし、家族の会社に書類を出してから
手続きが完了して保険が使えるまで
結構時間がかかりました。


留学前には歯科検診や眼科検診を
しておくことをおすすめしますので、

退職前に済ませるか、
退職後に十分な準備期間を取りましょう。


退職後に会社からもらう
離職票が必要だったので、
大切に保管しましょう。

国民健康保険に切り替える場合は役所へ。

会社の保険に任意継続加入する場合と
家族の扶養に入る場合は
指定の書類を提出してください。


2.失業保険


失業保険受給の条件は2つです。

  • 再就職の意思がある

  • 退職日以前の2年間で雇用保険加入期間が通算12か月以上

私は再就職の意思がなかったので
受給しませんでした。

留学を理由に退職する人は
再就職の意思がないので基本的に受給できません


どうにか受給するとしても、
ハローワークに行かなきゃいけないし、
定期的に失業状態の確認をされて
めんどうです。


手続きから実際に失業保険が給付されるまで
100日程度かかるので、

失業保険のために日本に留まるくらいなら
早く留学したほうがいいです。

3.年金


会社員だと厚生年金で給料天引きなので
気にも留めていませんでしたが、
国民年金に切り替えなければなりません。

市区町村の役所か年金事務所
行ってください。

さらにめんどうなのは、

海外転出届を出す場合、
年金の支払い義務はなくなるのですが、
任意加入もできます。


海外転出によって
年金を払っていない期間の分だけ
将来の受給額が減りますよと言われ、
びびって任意加入にしましたが、


毎月日本の口座から
1万円以上引かれるのはきついです。

少子高齢化のせいか、
年金事務所は年金を払うように
仕向けてきます。

将来もらえる望みは薄いのに。

個人的には、任意加入はしなくていいと思います。

ただし、留学期間が長ければ
年金未払い期間も長くなるので、
よく考えましょう。

ここでも離職票が必要だった気がします。


4.確定申告


会社員は年末調整で済むので
馴染みがありませんが、

退職したら自分で
確定申告をしなければなりません。

還付金がもらえる可能性が高いので、
必ず手続きしてくださいね!


確定申告というと3月のイメージが強いですが、
源泉徴収票があれば何月でも大丈夫です。


今はウェブから書類を印刷して、
自分で記入してから税務署に持っていきます。

しかし、この書類が難しいです。
私は学生時代に
確定申告をしたことがあるのですが、

それでもどこに何の数字を書けばいいのやら。


結局未記入で税務署に行き、
職員さんに教えてもらいました。

コロナ対策で事前予約が必要だったので、
税務署だけでなく他の手続きにおいても、
予約が必要かどうか確認してください。


5.海外転出届


1年以上海外に滞在する人
提出する届です。
渡航予定の14日前から提出可能です。

この届を出すメリット、デメリットがあります。

メリット

  • 住民税を払わなくてよい

  • 保険料、年金を払わなくていい


デメリット

  • マイナンバーが失効する

  • 一時帰国時に病院に行ったら全額自己負担

  • 年金受給額が減る(任意加入可)


私は1年半の留学予定なので
一時帰国するつもりはなく、

デメリットが小さかったので
海外転出届を出しました。

注意してほしいのは、
マイナンバー失効です。

海外送金サービスWiseを使う場合、
登録にマイナンバーが必要です。

マイナンバー失効前に
登録しておくといいです。

Wiseは銀行よりはるかに安い手数料で
海外送金ができます。

渡航直後の生活費、
帰国前の資金の移動で
使う人が多いです。


6.運転免許証


留学中に有効期限が切れる場合は
事前に更新しましょう。

また、国際免許に切り替えると
渡航先でも運転できます。

運転ができると行動範囲が広がって
留学の思い出が増えます。


ですが私は
海外での運転は危険なので
おすすめしません。


左ハンドル右側通行は慣れないうえに、
海外ではみんな運転が荒いです。
留学中に事故に遭ったら最悪です。

それでも運転したい人は
自己責任で…


まとめ

退職後に必要な手続き、
たくさんあります!
私も書いていてびっくりしました。

でもいい社会勉強になったと思っています。

気づいたら大人になって
会社員になったけど、

社会の仕組みを知らずに生きていたと
思い知らされました。


私は退職から留学まで
1か月ちょっとだったので、
結構ばたばたしました。


留学前にしっかり手続きを終えて、
不安を減らしましょう。


社会人留学を考えている方の参考になれば幸いです。




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