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猫が教えてくれたこと

「そのときがきたらまたあえる」

突然やってきたと思ったが、落ち着いて考えるとそれはなんとなくやってきたのだ、少しづつでもなく突然でもなく、ふわ〜っとふわ〜っと近づいてきた感じだと思う

映画「猫が教えてくれたこと」は、イスタンブールの野良猫のドキュメンタリー。2017年の暮れから2018年の初めにシネリーブルで上映されたのだが、観に行けなかった。
理由はうちの猫、はちが宇宙(そら)に行ってしまったからである。2017年の暮れから具合が悪くなり、2018年の正月明け早々の出来事である。こらゃほんまにいよいよあかんか、と覚悟してから一週間。「もはやこれまで、の瞬間」には、はちと手を繋ぎ言葉を交わした。感謝の気持ちを伝えた。22歳の寿命は老衰で大往生だった。私の隣では、残された同居猫のきゅーが見守っていてくれた、と言うか、キョトンとしていた。当時9歳のきゅーにとっては「大好きなじいちゃん」だった。

巡りめぐってみるべきときがやってきた。それでもずっと元気に暮らしてきたから、そんな大袈裟なことではないけれど、何かこう、やっと次に進めるような気がしている。「啐啄同機(そったくどうき)」この言葉がピッタリくる。なんとなく自己暗示をかけているようにもきこえるでしょうが、まあよしとしてください。


一度目は涙でますよ、もちろん。やっと贈り物が届いたよろこびと、ほんとう開けてもいいのかとなんとも言えない不安もあった。とても観たかったわけだけど、シュワーっとした気持ちに胸の奥の方がギューっと疼いた。二度目は少し冷静に、映画を鑑賞した。予想を遥かに超えて素敵な映画だった。

猫好きさんならずとも、是非観て欲しい作品なので、紹介したいと思います。

プロローグ
「猫たちは何千年もの間、オスマン帝国やイスタンブールの栄枯盛衰を見届けてきた。街で暮らす野良猫たちを、ある人は愛し、ある人は嫌う。それでも猫たちが身近な事に間違いない。」

エピローグ
「それぞれに直面する問題はどこかでつながっていると思う。わたしたちが失いつつあるユーモアの感覚や人生に対するよろこびを取り戻せる気がする。」

猫と暮らす街の人々がそれぞれの猫の気持ちになって語り、猫への想いを、愛すべき隣人とし語る。人間が猫を救い、猫が人間を救い、また猫が人間に救われ、また人間が猫に救われる。これがドキュメンタリーとは、ほんとに驚きで、猫目線で野良猫たちのこんな自然な姿の撮影がよくできたものだと感嘆する。気が遠くなるような忍耐でもあったはずです。この監督は猫の気持ちをすべて理解している、とチラシに書いてあったが、ほんとにそうだと思う。トルコ生まれ。
イスタンブールの風景は、ターコイズブルーとサンドベージュとレンガ色と緑。とても美しくそれだけとってもみる価値あり。音楽もよかった。よく聴くとトルコ語?のポップスやロックのようなのだが、言葉の響きからか、ほけ〜っと聴くとどうも民謡に聴こえてしまう。オープニングと猫が鼠を捕まえに行くシーンでは、インストゥルメンタルの打楽器がよくあってると思った。オスマン帝国。

映画の最初の方に出てきた男性は、以前猫に救ってもった経験から、捨てられていた子猫たちを、保護してミルクをあげて育てているのだが、その子猫を別のオス猫が温めてあげて、子猫はこのオス猫を母猫と思っているって、ホノボノとした話。市場には街の猫のための募金箱がある。

とてもおすすめです。

・わたしは、Amazonプライムビデオで¥400でレンタル視聴しました。


▼abrakadabra▼

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一般市民です、 随想のようなものをランダムにノート。 ***エポケー アホっぽい響きが気にいっています。「括弧に入れる」を大きなテーマに。

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