#521 トスを呼べ!
2024.2.3.
年の数だけ豆を食べるのが適切な年齢って10代後半から20代前半くらいだと思うけれど、たいていその頃は豆まきをしないよね。
私は、大学でうっかり専攻学科の第3希望を体育にしてしまったが故に体育科になり、うっかり初心者なのに体育会バレー部に入ってしまった人なのだが、
大学バレー部で学んだ、バレーの技術以外のことはとても多い。
以前も、高いレベルに身を置く方が成長しやすいから、自分にとってよかったなあと思った話を書いた↓
そして、初心者が経験者の中で生きてゆくために大事なことの一つに「やる気アピール」があると思っている。
例えば、何かの練習がスタートするとき、率先して参加するとか。
2人組でキャッチボール→パス→対人(軽く打つ・レシーブ・トスを繰り返す)までやったら、次は3人でレシーブ練だったりするのだが、対人後に速攻でドリンクを飲み終え、みんながまだ飲んでいる間にコートに入っておく。
列になって行う練習の時は先頭に並ぶ。
体力的には、全然率先してやりたくない。だって、初心者は無駄な動きが多いからただでさえ疲れるのだ。先頭を切って自分から死期を早めているだけだ。
例えば、ミスをしたとき「もう1本!」と言うとか。
よく見る光景だ。うまくいかなくて、そんなミスしちゃうー?みたいになった時に次の人にターンを渡さずもう1回自分でやるやつ。
これも体力的には、全然やりたくない。笑。球を出す人の中には、1回目よりちょっと厳しいボールを出してきたり、フェイントかけてきたり、同じのをもう1回ではなく逆のことしてきたりするのだ。これも自分から死期を早めているだけだ。
そして、いつでもライト(自分のポジション)にトスを呼ぶとか。
ラリーの中で、自分は今、打てる態勢にありますよということを伝えるために、「ライトー!」とトスを呼ぶ。これ、すごく大事。
大学1年生の時、セッターは当時3年生のめちゃ怖いキャプテンだった。普通のトスや会心のトスを打ちミスってしまったときの恐ろしさたるや…。舌打ちされるなんてよくあったし、ミスした後はほとんど自分の方にトスが上がってこなくなる。
でも、どんな時でも全力で呼ぶのだ。
セッターがいろんなところにトスを上げていくスパイク練習のときも、だいたい各ポジション順番にトスが上がるのだが、来なさそうなタイミングでも全部ライトを呼ぶ。
ちなみにこれはやる気のアピールだけでなく、打つ側である自分にとってもよい。呼んだからにはトスが来たら打たなければならないので、心と体の準備ができるからだ。
やる気アピールって、今の時代にはそぐわないんだろうか。熱血系の人のことを疎ましく思う人もきっといるよね。
やる気ないのに過度な偽アピールをしている場合はすごく不快感を与えそうだが、やる気を見せるっていうのは、組織の中でよい効果をもたらすことも多いと私は思う。
若手の人が「うまくいくか分からないけどやったるでー!」って意気込んでいたら、他の人も「私も頑張ろう」と思う気持ちが生まれそうだし、落ち着いた感じのベテランの人が実はやる気満々で、なんかそれが垣間見える…みたいな場合も熱い。
特に若手なんて、バカなふりして大声出して走っちゃえばいい。大声出していればまずいときは周りが止めてくれるだろうし、そこで転んだって多分失うものなし!得るものばっかり!
そうだから、みんな、
トスを呼ぼう!