見出し画像

#347 身を置く環境は「当たり前」を変える

2023.5.22.
初任校のPTAバレーの練習にいまだに参加させていただいている。その自治体に住んでいたり勤務していたりすれば参加できる大会もあるのだが、どちらも違うので主に目的は運動不足解消である。(その割にどんどん体重が増える一方なのでどうしたものか…)


いつも練習の最後は現役チームとOGチームで試合をする。

先日の練習は、OGチームの参加者がとても多かった。OGさんどころかその娘さんや息子さん(大学生?社会人?)もいる。

「このメンバー、全員どこかのタイミングで全国大会に出てるよ」
とのことで。え、嘘でしょ?

いや、以前からレベルの高いOGさんの集まりだとは思っていた。しかもそれが皆さん40〜70代とかなのだ。現役時代がどれほどだったか。
且つ、その娘さん息子さんはピチピチなのでさらに動ける。

基礎力の高さなんて当たり前で、みなさんいろんなポジションができるし、相手コート見てるし、アタッカーはバシーンとミートする。

えー…一方の私は…

バレー経験、大学のみ。
いろんなことをできるようにする時間などなかったので、左利きという理由だけで永久にライトの、しかも前衛の練習ばかりをさせられていた。ライトなのにローテーションで後ろになったときにはリベロと交代。(多分あまりライトにリベロは入らない)
とりあえずブロックとスパイクと二段トスだけやれと言われた。



そんなんだった私なので「全員どこかで全国大会出てる」情報に、若干緊張が走る。

ひえー。今日私、出なくていいのでは…?


そんな気持ちで試合が始まったのだが、これがなんと…いつもよりスパイクの調子がいい。練習にもブランクがあるのにどうして?


終わってから考えた。多分…

上手な人たちと同じチームだからだ!


上手な人たちには上手な人たちのプレーのリズムがある。トスが来たらタイミングよく跳ぶのが当たり前、ミートするのが当たり前、誰でもキレイにトスを上げるのが当たり前、ブレたとしても相手コートに返して当たり前。

そんなリズムの中でプレーしていると、自分もなんだかその流れに乗って同じリズムで動ける気がする。


うーん、

レベルの高い環境に身を置くって大事。


高いレベルのチームで練習する3時間と、低いレベルのチームで練習する3時間。身につくものが絶対違う。それを何日も積み重ねていくと、自分が当たり前と思うレベルも違い、ひとつのプレーに対する見方も違い、当然身につく技術力も違う。

思えば大学のバレー部も、「人を集めていない大学の中ではレベルが高い方」だったことはとてもありがたかった。毎日必死に食らいついていったら、自然にレベルが上がっているという…。



これ、もちろんスポーツに限った話ではない。

課題の提出がめちゃくちゃ早い集団の中にいたら、自然に自分も早いことが当たり前になっていくだろうし、

会議でみんなバンバン意見を出す部署にいたら、だんだん自分も意見を出すようになっていくだろうし、

授業の上手な人がたくさんいる学校にいたら、授業力が向上するスピードも速いだろう。



で、逆に
そういう環境は胃がキリキリするから居たくないっ!という人もきっといる。そういう人はそうでない環境を選ぶべし。

私は多分、身を置いていたら成長できるな!という環境に居たいタイプなのだ。だから、もう一度大学に戻ってサークルか部活か選べるとなってもきっと部活を選ぶだろうし、親睦メインのバレーチームに行ってみたときにはちょっと合わないなあと思うのだ。


私のようなタイプの人はぜひ、すぐには手の届かないようなレベルの人がたくさんいる環境に身を置くことをお勧めする。

ちなみにやりすぎると、いつも自分ができない人になって自己肯定感が下がったり、ストレスがかかりすぎたりすることもあると思うので、ほどほどに!そんな全方位で頑張らなくていいでしょ。



#教員エッセイ
#身を置く環境
#気付いたら力がついていたが理想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?