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脚本家は最強説(導入〜ドラマ編)

怒涛の仕事量が落ち着き始めたので、何か書きたいなと。

私の軽い趣味のひとつ、シナリオ(脚本)について書きます。


テレビ誌時代、私はグラビアがメインでしたが、もうひとつのメイン担当はドラマでした。毎月あるのは、みなさんも一度は目にしたことがあるであろう、解説文ですね。○月×日放送(第△話)のあらすじみたいなやつです。文章自体は、ほかの作業がまあまああったので、ライターさんにお願いしていましたが、あれの一番きつい作業は、台本をひたすらスキャンすることでした。

台本をある程度スキャンして、ライターさんに送り、あらすじを書いてもらう。校了直前なら、自分で読んで書かないとなりませんでした。2〜3冊なら、楽しそうかなと思ってもらえるかもしれませんが、地上波のドラマほぼ全部ですからね…。NHKさんはあらすじのテキストがあるのですが、NTVさん、TBSさん、CXさん、EXさん、TXさん…。

グラビアのページを作りながら、あれを隙間時間にひたすらスキャンするのは、中々に痺れる作業でした。あと、コピー機を占領してしまうので、みんなが使わない時間を狙うっていう作業も必要で、精神的にもきつかったな(苦笑)。


でも、台本なんて、普通に生きていたら触れることができないものです。だから、ものすごく貴重な経験だったし、今でも、スキャンするのは嫌だけど、台本は読みたいなって思います。


台本は、本当に面白いものは、本当に面白くて(ボキャブラリーがないw)。だから逆にオンエアを見て、なんであそこ切ったの!?とか、なんでこういう演出にしちゃったの!?とか、そのセリフの言い方ちょっと違くない!?みたいな、謎な視聴者に私はなっていました(台本を読んでいてもオンエアをチェックしていないと、あらすじの前後が合ってるかわからなくなるので、オンエアもできるだけ全部見ていました)。

だから、台本を読んでいると、監督さんや演者さんの力量というか、そこまでもわかってしまうというか…。本当に素晴らしい演出をする監督さんは、台本を越えてくるし、役者さんの上手い下手も明確にわかってくるんですよね。その、カタコトとか棒読みとか、そういうレベルではなくて。そこは、監督さんの演出の腕もあると思うのですが。照明ひとつとっても、ああ、台本のここを汲んでるんだなとかまで見えてきてしまうのです。


そこから、私はシナリオライター=脚本家さんに注目するようになりました。もちろん、昔から、有名な君塚良一さんや三谷幸喜さん、岡田恵和さん、大石静さん、金城一紀さんなどは存じ上げていましたが、脚本家の何が素晴らしいのか、は、実際に台本を読ませてもらってから感じたように思います。


近年だと古沢良太さんですかね。『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の脚本は素晴らしくて、私は泣きながら読んだ思い出があります。プロデューサーさんのインタビューの時に「心の機微の描き方が絶妙で、沁みるセリフがたくさんあって、面白いのに泣いてしまう、そんな気持ちになる素晴らしいドラマですよね!!」とちょっと珍しく興奮気味にお伝えしたら、若干引かれたのを今でもよく覚えています(苦笑)。私は取材の時に、あんまり、そういう感情みたいのは出さないようにしてるのですが、つい、感動したのを伝えたかったんですよね…。気持ち悪かったんでしょうね。。そういえば、仕事で古沢さんについて書いたときがありました!


台本をたくさん読んだことで、自分でも書いてみたい!と思うようになり、ひそかにシナリオの通信講座を受けていたりします。勉強すればするほど、面白いなと思い始めたのは、アニメの脚本です。


まだまだ、筆は乗るのですが、ここまでの更新内容や、他の方のnoteを見て、これぐらいの文字量で十分お腹いっぱいだと思うので、アニメ編は、また後日にします。

おやすみなさい。

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