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10年振りの出産(予定帝王切開前に陣痛がきて泣いた話)

以前、妊婦は大変だというnoteを書きました。

そんな私が出産を終えたので備忘録として。

10年前の第一子は経膣分娩でしたが、その後手術をしていて子宮破裂の可能性があるため、今回は予定帝王切開でした。

予定帝王切開なので、事前に入院日と手術日を決めて、そこに向けて準備をします。
手術日は38週。

以下、長文となります。

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最後の妊婦健診(37週)の前日。
下腹部の痛みや肛門の痛みがあり、「胎児が降りてきているんだろうな。臨月だから仕方ないかな」と考える。

妊婦健診当日。
朝ゴミを出しに行く気になれないくらいにお腹が痛い。夫に頼む。
病院は近いので徒歩で行く予定だったものの、時々お腹が痛むので知人に送迎をお願いする。

妊婦健診で担当医に下腹部の痛みがあると伝えると、「入院日前に産まれる可能性もなくはないですが、その時はその時で。子宮はそう破裂しないので」と言われる。

妊婦健診終了後、自宅で簡単にお昼を済ませた後、13時くらいからお腹が痛い。

前駆陣痛というやつなんだろうか?
10年前は突然の破水からの陣痛だったので、前駆陣痛を経験したことがない。でも痛い。

痛みの間隔を測ると10分くらいで痛む。
子どもはまだ学校なので、とりあえず横になって休む。

15〜16時くらいになってもやっぱり痛い。

悩んでいると子どもが帰宅。

習い事の日だったので、1時間早めに行かせる。
その間もやっぱり痛い。

痛みの間隔が3分〜5分くらいで、収まりそうもない。

17時過ぎ。
そろそろ子どもが習い事から帰宅するし、夫も夕方一旦帰宅する予定なので、病院へ連絡。
来てくださいとのことで、入院セットを持って、病院に向かう準備。

知人に送ってもらえそうなのでお願いし、子どもは留守番…
と思っていたら夫が帰宅。

夫に送ってもらう。
この時点でだいぶ痛い。
自分のことだからなんとなくわかる。
緊急帝王切開を覚悟。

病院到着後、内診。
容赦なく手を突っ込み子宮口の開き具合を確認する担当医。

うぎゃああ!と叫ぶ私。
「こりゃ止まらんな」という医師の言葉に『だと思ってました』と心の中でつぶやく。

予定帝王切開のはずなのに!
陣痛の痛みまで味わって緊急帝王切開かよ!
覚悟はしていたが、やり場のない気持ちに戸惑い、とりあえず泣く。

緊急帝王切開なので準備もバタバタ。
着替えをしたり、点滴の準備をしたり、帝王切開の同意書が見当たらず、痛みがおさまる瞬間にその場で書類に再度サイン。

その間も痛いので泣く。
痛み止めとかないんですか?と看護師さんにダメ元で聞くも、やはり無い…

準備を済ませて手術室に向かう。
とにかく痛い…早く切ってくれ…

早く切って欲しいのに、何やら書類を忘れたらしく、取りに戻る看護師…痛い…

いざ。
帝王切開の麻酔をしてもらう。
お腹が痛いので、痛みがおさまる瞬間に背中から麻酔を注射。
徐々に下半身の感覚がなくなるので、痛いという感じはなくなる。引っ張られる感覚はある。

手術開始。
お腹が見えないように顔の前についたてみたいなものをされる。
お腹がモゾモゾする。痛いというか、本当に引っ張られて不快。とりあえず嫌で泣く。

少しするとギャアギャアと聞こえる。
「産まれました〜」

ずっとギャアギャア泣いている…元気か…
ほっとしたので私も泣く。
まあ、元気なら良いけど…しかしずっと泣いてるな…どんだけ出てきたかったんだよ…
あと1週間入っててくれよ…
まだ呼んでなかったんだけどな…
むしろさっき家でまだだよって言ってたよね?
元気そうだけど…めちゃくちゃ痛かったけど…はぁ…

その後はお腹を淡々と閉じながら担当医と看護師さん?が何やら雑談をしている。
この前オペでなんたら〜みたいな。
医師にとってはこれが日常なんだよなぁ。
特に変な話ではなかった(うっすらしか聞こえてたないけど)

閉じられている間、引っ張られる感覚に怯えて、ぐずぐずと泣く。

麻酔の影響で吐き気がしてきたので、吐き止めを点滴から入れてもらう。

今閉じてます!後少しで終わりますよ!と看護師さんに励まされるなどした。

しばらくリカバリールームで休憩。

夫を呼んで、自宅で留守番している子どもの様子を聞く。
ぐったりしているものの、上の子どものことが気になる。母親の性なのか。

病室に戻る前に新生児室で我が子をちらっと見る。産まれたてなので宇宙人のような、子猿のような、シワシワの顔。
ずっと泣いている…元気だな…

病室では疲れすぎてなかなか寝付けず、ウトウトしては目覚める。

とりあえず親ときょうだいに連絡。

そうこうしているうちに、子どもから連絡があり、「弟産んでくれてありがとう。留守番ちょっと寂しかった」と言われたので「君もおつかれ〜」等伝えて電話を切る。

今年10歳の子。
赤ちゃんにはない10歳なりの可愛さがある。

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長い一日でした……
陣痛と帝王切開、どちらも味わうってかなり過酷ですね。

第一子は子宮筋腫の影響もあり、妊娠中期、後期は寝たきり状態。
1ヶ月以上の点滴入院をして、37週で出産。
長期安静がかなりきつかった。

第二子は元気な妊婦生活を送り、予定帝王切開だったものの、突然の陣痛により緊急帝王切開となり、37週で出産。
陣痛と帝王切開の痛みを味わう。キツすぎる。

出産って恐ろしいですね…
まだ若かったとしても、もう2度と産みたくないです。

夫は今月と来月、出張なしにしてもらっていたので、なんとかなりました。

SNSをみると、妻が臨月に入っても晩酌がやめられないような男性も世の中にはいるようですが、本当にやめておいた方がいいです。

陣痛は予定帝王切開すらもお構いなしで、空気を読まずに来ます。
妻が苦しんでいる時に、アルコールが入っていて運転できないとなると、「こいつ使えねえな!存在価値ないわ!」と蹴り飛ばしたくなると思いますし(少なくとも私は)、絶対に産後の夫婦不仲につながると思います。

アルコール、そんなに我慢できないですか?
妊婦はアルコールどころかいろんなものを我慢しています。
臨月くらい、自分の子と妻のために我慢した方がいいです。
一杯のお酒で産後何年も恨まれる可能性があります。

私は第一子の時に里帰りしましたが、その間に夫が同期と旅行をしていてどんちゃん騒ぎをしていたことをFacebookで知り、イラついたことを10年経っても覚えています。

産後ってそういうことです。
嫌な記憶は全て、名前をつけて頭の中に保存してしまうので、嫌な記憶ファイルが溜まっていく。

妻の中に嫌な記憶ファイルを溜めないよう、大人しく協力することをオススメします。

最後までお読みいただきありがとうございます♪