邪魔する弟

「弟のやつ、僕が何かしようとするとすぐ邪魔しに来るな……本当に台パンしてやろうか。おい、僕の勉強を邪魔するな! もしこのまま勉強を邪魔し続けたら、僕は行きたい学校にも行けなくて、一生不幸になるよ!」
「そうだったの。さっきはごめんね。もう二度と邪魔しないから、勉強頑張って!」
「そうか、じゃあ僕は勉強しない!」
「はぁ、どうして?」
「実は僕、お前に邪魔されない為の方法を勉強してたところなんだ! でもお前がもう邪魔しないっていうから、僕はその必要がなくなった! これから遊び放題だ!」
「お兄ちゃん、今日はもう六時間もゲームしてるよ! いい加減勉強しないと、また邪魔するよ!」
「わかった。勉強するから邪魔しないで!」
「お兄ちゃんがわかったなら、僕はお兄ちゃんの邪魔しないよ!」

 弟に見守られ、僕は懸命に勉強に取り組んだ。勉強は、社会に出た後も役に立った。そのお陰か今は物事に集中する際、邪魔される事がかなり少ないように感じる。これも弟のお陰だな。

勉強は 勉強を邪魔されない為に するもの

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