見出し画像

こだわりページ探訪:もずく編

身の周りにあるたくさんの美味しいものたち。それを提供してくれている企業やお店の「こだわり」ページを見て、いかに良いものが作られているかを知ることで、より一層美味しくいただけるのではないかと思います。自分の好きな食べ物を対象に、検索エンジンで「食べ物名 こだわり」で検索。その中から、魅力的な「こだわり」ページを持つ企業やお店を3件選んで紹介していきたいと思います。

第1回で取り上げる食べ物は、「もずく」です。
もずくと言えばもずくの酢の物。
子供の頃、食卓に出されたもずくの酢の物を訝しげに食べて、「すっぱ!」となってそれ以来敬遠する・・・そんなイメージがあります。
私は、もずくはほどほどに好きだったのですが、「恩納村の糸もずく」を食べてそのシャッキシャキの食感に魅了されてから、以来「ほどほどに好き」から「好き」になったのでした。

ではさっそく、「もずく こだわり」で検索して、こだわりページ探訪スタートです!

■ もずキムさん

もずくにキムチ!?という意外性に驚いていると、耳元で「すみません・・・それではご飯が足りなくなるかもしれません」と誘惑され、グッと心をつかまれます。

その下を見ると「もずくとキムチの禁断の出会い!」というフレーズがあり、何だかドキドキしてきます。そしてここぞとばかりにドンドンドン!と3つのこだわりが。

1. 塩漬けしていない生のもずくの新鮮さ

もずくは収穫される塩漬けにされて、塩抜きする際に栄養素が流出してしまうそうです。もずキムさんは食感や旨味を大切にして、「生」のもずくにこだわっているとのこと!
そうか・・・もずくって生っぽいけど、いつも食べているものは「生」ではなかったのか・・・生の食感を体験してみたい誘惑に駆られます。

2. さまざまな味のハーモニー

旨味、甘味、辛味、酸味が調和しているということですが、キムチがいずれの味も内包しているような気もします。もずくが関係するのって、旨味?酸味?

3. ヨーグルトの3倍の乳酸菌

これもキムチの効果のようです。

もずくに関しては、「生」の食感と旨味がアピールポイントのようですが、そのもずくとキムチを組み合わせるという発想が素晴らしいですね。
それに、こだわりページの見せ方やデザインがきれいで、楽しくて、好印象のこだわりページだなと思いました。

■ マルキン海産さん

もずくそのものに対するこだわりというよりも、製造に関するこだわりがアピールされていて、面白いと思いました。

1. 製造のこだわり

異物の除去に関して、最新の洗浄機で取り除いた後、目視での異物除去に力を入れていることで、安全性を確保していることがアピールされています。

2. パッケージのこだわり

面白いなと思ったのがこちら。フタの接着面から液漏れせず、同時に、開けやすさも確保できるように日々確認しているという点をアピールしているところに、企業の思想や姿勢が感じられます。さらに、パッケージデザインについても言及されています。もずくの味付けとして、シークワーサー、カツオ、ゆずなどがあるようですが、海の背景と、味を示すイラストが調和されたデザインであることがアピールされています。その効果も相まって、スーパーの鮮魚コーナーで目に止まりやすいというお客さまの声も出ているようです。

自社のパッケージに対するこだわりを、このような観点でアピールしているのもなかなか面白いと感じました。

■ もずく屋井ゲタさん

冒頭で、私がもずくを好きになったきっかけの商品「恩納村の糸もずく」を製造されているのがこちらの井ゲタさん。味付けもずくの老舗ということで、こだわりページも老舗感あふれる落ち着いた雰囲気になっています。

1. 老舗のこだわり

1971年(昭和46年)に日本で初めて味付けもずくを開発したのが井ゲタさんだそうです。それまでは、調理用の塩もずくが一般的だったということなので、カップに入ったもずくをそのまま食べるという習慣はなかったんですね。

2. 味付けのこだわり

化学調味料・保存料無添加。これは食べ物のアピールポイントとしては大きいですね。味付けのお手本は、なんと「お母さんが家庭で調理するもずくの酢の物」とのこと。家で出てくるもずくの酢の物は、個人的には酸っぱいイメージがあるのですが、酸味をおさえたまろやかな味にしているということで、それなら食べやすいなと感じました。

3. 素材のこだわり

沖縄の恩納村が原料の産地で、そこはもずくの養殖に最適な、「さんご礁に囲まれた太陽の光が海底まで届く、浅く、平らな海」が広がっているそうです。この言葉だけで、きれいな沖縄の海のイメージが頭の中に広がり、美しい環境で育った新鮮なもずくをいただけるのだなという期待が胸に湧きます。
澄んだきれいな海が保たれる理由として、「さんご礁の沖合が急激に深くなっている」という地形的な特徴と、それによって海水の交流が良好になるという理由がしっかり説明されているところも好印象です。

今回ピックアップした3つの提供者の中で、もずくそのものに対するこだわりが感じられたのは井ゲタさんです。ただ、このこだわりのアピールを、例えばもずキムさんのWebサイトのような構成やデザインでアピールすれば、もっと伝わるような気もしました。老舗だから老舗感を出しているのは何も違和感ないのですが、どうしても大人しい印象なので、もっとアピールしても良いのではないかと思いました。こだわりに書かれている内容がしっかりしているので、ちょっともったいないかなと。

あと気になったのは、画面上部に横並びになっているメニュー。
通常、このような横並びのメニューをいずれかをクリックすると、画面が切り替わるのがよくある振る舞いですが、このページではページスクロールの役割を果たしていて、若干違和感がありました。

そんなこんなで、思いつくまま書いてみた「こだわりページ探訪:もずく編」、いかがだったでしょうか?

これからもこんな感じで、自分が好きな食べ物(牡蠣とか、鯖寿司とか、回転寿司とか、ハンバーガーとか、坦々麺とか・・・)をピックアップして、そのこだわりページを訪れてみたいと思います。お楽しみに!

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!