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がんサバイバーが起業しやすい場合とそうでないそうでない場合

がんをきっかけに新しい仕事や活動を始めている人の情報を集めているはるmiです。

病気をきっかけに人生を変えた・・というはストーリー的にはかっこいいけど、そう簡単に誰でもできることではないことだなと思います。
もちろん、ドラマになりそうなストーリーをお持ちの方はたくさんいらっしゃるとは思いますが、現実的にはいろいろあるわけで。。

私自身も治療終了後に寛解し、新しい人生を始めると言いながら結局行動できず再発確定・・というなんとも残念な展開になりました。
気持ちと行動が一致しなかったというか、焦りやもやもやを抱えながらも進まないという状況にいました。
キャリアカウンセリングも数回受けたりしてましたが、そう簡単にはいきませんでした。

ですので私の場合はアドバイスできそうなことは現状ないんですが、治療が終了して新しい人生や仕事に向けて舵を切る方と自分との違いは何だろうな?と考えてみました。

1つ目はやりたいことが明確にあるのかどうか

強い動機ですね。
行動力への影響は大きいですよね。

例えば
病気前からやりたくてもできなかったことを始める
病気をきっかけにやりたいことを思い出す
病気をきっかけにやりたいことが見つかる
など。。

目標を見つけるプロセスは様々ですが、漠然とやりたいな~ぐらいでは正直、新たに始める原動力にはつながりにくいと思います。
何といってもがんという命に関わる病気が頭から抜けることはないわけですし。

自分にとって強い動機・やりたいことって何なのか??
私も自問自答しましたし、様々な価値感ややりたいことを見つけるワークもしましたが、行動に至る目標は見いだせず・・(涙)

でも一方、考えてばかりでは何も見えないですよね。
動きながら見えてくる。
これはがんサバイバーに限らず行動力を高める一般的なセオリーと同じ考え。

私の場合、もともと思考系、考えるのが好きな人だったので行動力には苦手意識が強い上に、がんになって余計に混乱というか、せめぎあい、迷いが生まれました。

例えば、病気前のまだ叶っていないエゴ(欲望)をかなえたい自分と病気後の新しい目標を決めて、新しい人生を見つけたい自分と。
さらに、病気になった上に、歳もとっていくので現実的に可能性が低いなと思うことも増えました。

もっと現実的に、、言葉を変えると理想ではなく自分の足元をみて着実に、できることをすべきなのか、または病気になったからこそ自分の理想を追うべきなのか・・など。

病気になったことですっきり道が見えるかと思ったのに、私の場合はそう簡単にはいかなかったです。
さらに、私の場合は収入を得る手段を探す必要もあって、お金になることをすべきなのか?と思うこともあり、絡んでさらにもやもや広がりました。(笑)

人間って複雑ですね。
TVドラマみたいに、病気になりました→これきっかけに新しい仕事・出会いで人生変わりました~みたいにきれいにはいかないもんですね。

もしかしたら、単純にお金を稼ぐ・収入いくら増やすという数値的な目標のほうがすっきり行動できるかもしれません。
下手にやりたいこと、価値観、人生なんて考えちゃうからややこしくなるのかもしれないです。

2つめは病気の不安がどの程度あるか

次に行動できるがんサバイバーと自分の違いを考えてみると、やはり病気の状況からくるメンタル面の不安要素が大きいかなと思います。

具体的には再発等のリスクが低い状況のほうが不安要素が低くて、動きやすくなるのかなと思います。

逆に、私のように進行状態で見つかった場合はどうしても統計的に再発リスク高くなるので、寛解し元気になってもいつどうなるかわからない不安から逃れることはできませんでした。

そうなると、もし新しい仕事についてもすぐに再発したら、、という考えがよぎってしまって、行動する力がそがれてしまいました。
そんな思考が行動のブレーキになっていたのかなと今はおもいます。

一般的には初期で見つかった方のほうが、治療後はリスタートしやすい状況にあるのかなと思います。

でも逆に、再発リスクが高い人でも、人生の残り時間への意識が高まって、それが行動力につながる場合もあると思います。

ですので、本当に人それぞれだとは思いますが、私はやっぱりがんサバイバーといっても再発リスクが低い方と、そうでない人では新しいことを始めるマインド・パワーに差がでると思いますし、それは仕方ないのかなと思います。

ということで、どちらにしても、先行きがどうなるかわからない状況で新しいことを推し進めるのは、かなりエネルギーいることを私自身も体感しました!
もちろん、一般的に治療そのもので体力・気力をそがれているので、復活に時間がかかるというのもありますしね。

私は一般の起業との違いは、やはりこのメンタル面が一番大きいかなと思います。

治療後は一見元気になったかのように見えて、周りからもそうみられて、でも先行きの見えない不安をずっとどこかに抱えていて。。
でもそこを吹っ切れるマインド、意欲、使命感みたいな強い動機がないとスタート切れないよなって私は感じます。

創業・起業方法や進め方はがんサバイバーでも一般の人でも同じなので、ビジネス的なノウハウの違いはないです。

ただ一般的な起業を始める場合の不安要素(例えば、集客、資金繰りなど)に加えて、常に心にくすぶっているがんサバイバー特有の不安・恐怖もプラスされるので、そこを乗り越える強い動機や理解者が必要なのかなと思います。

逆にそこをクリアできた人が、がんをきっかけに新しいビジネス、仕事を始めているんですよね。
それは起業に限らず転職も同じかもしれません。。

同じがんサバイバーと言っても、もともとの資質・タイプも違いますし、病気の状況・段階も影響するので、何かを始める方法やマインドは本当に人それぞれだと思います。
正解もないので、自分が心地よい道・生き方を選んでいくしかないのかなと思います。

まとめ

自分の過去を振り返りながら、書いてみてのまとめです。

明確にやりたいビジネス・活動がある人はメンタル面を理解してくれる人を応援者にいれて、メンタル面の不安を乗り越えて起業に向けてスタートする。

起業ほどではないけど何かやってみたいことがあるな、、とか模索中の場合は、副業的に負担なく始めてみる。

私が強い動機を感じるものはなんだろう??と改めて感じる今日この頃です。














本当にがんサバイバーといっても多様で、一言ではくくれないのがこの世界。病気の情況も年齢も環境も価値観もすべて皆違う。



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