むらさき

美味しいものを食べることが大好き。

むらさき

美味しいものを食べることが大好き。

最近の記事

#7 嗅覚が研ぎ澄まされて

嗅覚障害と闘っている話です。 初めての鍼治療の次の日。 朝化粧水をつけようとしたとき。 !? なにこの匂い!! こんな匂いしてたの!? …かつてないほど嗅覚が研ぎ澄まされていました。 嗅覚が研ぎ澄まされると、匂いがただ強くなるのではなく、匂いが変わるのです。初めて知った。 例えるなら今までただの緑に見えていたのが、眼鏡をかけたら青や黄色やいろんな色が混ざっているかことに気づいたような。 今までは濃度の高い匂いだけを感じていたのが、ごく弱い匂いも感じるようにな

    • #6 嗅覚障害と闘う

      前回からの続きです。突然文体が変わります。 鍼に通い始めました。 鍼がいろんな不調に効くという話は聞いていて、気になる治療院もあって、でも家からちょっと距離があることと、何より金銭面から諦めていました。 だけど耳鼻科に通い続けた私の去年1年間の医療費は9万円。今の対症療法を続けるのは、これをこの先もずっと払い続けるということ。 9万もあれば鍼に10回以上通えたじゃないか。いやもしこれから通って、もしも耳鼻科に行かなくていい体になったら、そっちの方がよっぽど安上がり。

      • #5 嗅覚障害との今

        今通っている病院はもう2年くらい。ほんとにお世話になっている。 鼻の調子が悪くなるのは、花粉症の季節と、風邪をひいたとき。そんなときは先生の出してくれる薬が欠かせない。 風邪なんて昔は勝手に治ってたけど、今はそうはいかない。風邪を引いて2週間くらい、本来なら治ってくるタイミングで、急激に悪くなることがある。 一日中鼻水が止まらず、そのうち鼻から膿が出てくる。さらに進むと鼻は完全に詰まってかめなくなる。鼻うがいの水が通らなくなる。鼻をかもうとするたび、空気が耳に抜けて中耳

        • #4 嗅覚障害との今まで

          そもそもなんで嗅覚障害になったのかってとこを書いていなかった。 嗅覚障害にもいろいろな原因があるらしい。 鼻の奥に匂いはセンサーがあって、そこから匂い情報が信号として脳へ伝わり、脳で認識される。この経路のどこかがうまくいかないと、匂いをきちんと感じられなくなる。 私のは単純に鼻が詰まっているタイプだ。センサーや神経にはたぶん異常がない。 詰まっているといっても、息は問題なく通る。おそらく鼻の穴は途中で肺へのルートと匂いセンサーへのルートがわかれていて、私は匂いセンサー

        #7 嗅覚が研ぎ澄まされて

          #3 嗅覚障害あるある

          満開の金木犀を見つけたので、鼻をクンクンさせながら横を通り過ぎた。 金木犀は5本あった。匂いは全くしなかった。 「目が見えない」というのは寝ているときと暗闇以外はだいたい簡単に自覚できると思うけど、匂いがしないという自覚はなかなか難しい。 なぜなら、その金木犀は香りのないタイプ(造花?)だったのかもしれないし、風向きの関係で私の鼻まで匂いが届かなかったのかもしれない。 だから私はいつもハンドクリームやキッチンのコーヒー豆を嗅いで嗅覚チェックをする。今日は×。トムヤムク

          #3 嗅覚障害あるある

          #2 嗅覚障害の世界 ~味覚編~

          今日はひさしぶりに鼻の調子が良いので、うれしくなってスパイスカレー食べた。左手にししとう。最高。 味覚を構成するものはなにか、健康な人はあまり考えたことがないと思う。 ジュースやコーヒーをごくごくごくと一気飲みして、ごくんと飲み込んだ後で初めてその風味を感じた経験がある人もいるんじゃないだろうか。ごくごくの最中に味を感じているのは舌、ごくんの後に風味を感じるのは鼻腔。 コロナで味覚障害と嗅覚障害を発症した人が、「コーラが炭酸水」と言っていた。私の場合は、コーラは甘いだけ

          #2 嗅覚障害の世界 ~味覚編~

          #1 嗅覚障害の世界

          嗅覚障害をメインに書いた記事があまり見当たらなかったので、自分のことについて書いてみる。 まず、匂いがわかるときの1日はこんな感じ。 目が覚めて、ふんわり香る柔軟剤の匂い。布団を出てキッチンへ。 ケトルでお湯を沸かす。麦茶パックを袋から出してガラスポットへ。もう香ばしい匂いがしてくる。引き出しから紅茶の缶を出し、ふたを開けるとニルギリがかすかに香る。ティーポットに茶葉を入れると、ちょうどお湯が沸いた。ティーポットにお湯を満タンに。だいたい3杯分の紅茶が入るはず。いつも少

          #1 嗅覚障害の世界