#3 嗅覚障害あるある
満開の金木犀を見つけたので、鼻をクンクンさせながら横を通り過ぎた。
金木犀は5本あった。匂いは全くしなかった。
「目が見えない」というのは寝ているときと暗闇以外はだいたい簡単に自覚できると思うけど、匂いがしないという自覚はなかなか難しい。
なぜなら、その金木犀は香りのないタイプ(造花?)だったのかもしれないし、風向きの関係で私の鼻まで匂いが届かなかったのかもしれない。
だから私はいつもハンドクリームやキッチンのコーヒー豆を嗅いで嗅覚チェックをする。今日は×。トムヤムクンは今度にしよう。
嗅覚障害の症状というのはただ匂いを感じないというだけ。なので、匂いを感じないと、そしてたまに匂いが復活する生活をしていると、どんなことが起きがちなのかってところを今日は書いてみある。
・鍋が焦げているのに気づかない
・カビているのに気づかない
・赤ちゃんのオムツの異変に気づかない
・換気設備が動いていないことに気づかない(仕事で使っていた硫化水素のガスを部屋に充満させたことがある)
・除光液がこぼれているのに気づかない
・ふと嗅覚が戻ってきた日に初めて使っていたドレッシングの風味に気づく
・ある日突然、使っていたシャンプーが無香料じゃなかったことに驚く
・買ってしばらくしてから、使っているファンデーションがすごく好みじゃない匂いがしていることに気づく
・「おいしいねこれ!」という周囲の会話に入れない
・建物に入った瞬間、周りの友人が「わ〜いい匂い!」と言い出して一人話題から取り残される
・生ゴミを集めて捨てるのが苦痛じゃない
・鼻が利かないときは臭みのあるお肉を平気で食べられる
鼻って結構役に立ってるんですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?