母の施設介護と看取り
夕方、老人ホームの相談員さんから連絡がありました。
母が立位保持が出来ずベットサイドに跪く事が多くなったと。
いわゆる転倒です。
奇跡的に状態が安定している母。
腹水はあるようだけど、1日の尿量が300~500mlだったのに今は1000ml出ているし、パンパンだった下肢の浮腫も引いてきています。
母の生命力に感動しています。家に帰りたいという希望がそうさせているんだと理解できます。
今日は高齢者の看取りケア、緩和ケアについて考えてみました。
1,高齢施設の看取りの実績
日本は2040年、多死社会となります。まだ病院での死が多い中、母の入所している老人ホーム、介護施設での看取りはジワジワ増えてきています。
亡くなる場所が今後の課題となっている現状でアラフィフシングルの私は自身の最期について考えなくてはいけないなと思っている今日この頃です。
勤務している病院では介護施設から誤嚥性肺炎などを繰り返して入院される方が多いようです。施設側はもう見ることが出来ないと遠回しに病院相談員へ相談するようですが、家族側としては施設での最期を望んでいるケースも多いとか。
スタッフ不足や看取りに対する教育も必要だから中々介護施設の看取りはハードルが高いように思います。
みんなの介護から引用しました。
https://www.minnanokaigo.com/guide/disease/terminal-care/
2,母の看取りに向けた介護
母は尿の管を入れ、酸素投与しています。
何処までが延命に当たるか微妙ですが心不全が悪化してるにも関わらず、「トイレに行く」とヨロヨロと歩いて行って、その度にゼーゼー喘鳴があって、尿量が分からないし、トイレに行っても出にくいようだと、そんな状況でした。
尿の管を入れるときもどうするか相談の電話がありました。
母の意向を妨げる様な行為なのですが、呼吸がきつそうなので尿の管を優先しました。母の抵抗はなかったそうです。
酸素をするときも相談がありました。
食事をしたいという気持ち、家に帰るまで元気でいたという気持ち、本人の言動と私達の気持ちを丁寧に確認してくださいます。
そして今日も転倒が続くので施設でカンファレンスしてケア内容を検討してくださったようです。
私達家族の意向も確認してくださって、とても有り難いです。
母の気持ちを優先し介護、看護をしてくださっているのが伝わります。
結局はセンサーマットもクリップも(ベットから起き上がるとセンサーが反応しチャイムがなります)母には無意味だという結論で
ほんの気持ちベット柵の位置を変えるとの事でした。
(介護施設でも病院でも4本柵は身体拘束になるため禁止されています)
状態が少し回復したので尿の管も抜いてみる?という課題は残りましたが
近々母に会いに行き様子を見て決めようと思います。
3,望ましい死 Good Death index
これはがん患者の望む終末期の QOL(望ましい死)のあり方を明らかにし、その評価尺度を作成されたものです。
この項目が全てではなく、正解ではないと思いますが
母の様子を見ていて、該当するところが沢山有り、施設の方々に支えられ 人として大切にしていただいてるのが感じられ
家族としては凄く嬉しいし安心していられます。
私も介護施設で働いていたときがあります。
大変さは分かるので余計に感謝の気持ちで一杯です。
4,おわりに
大切にされる介護を実感することは家族からすると自身の老後にも影響を受けると感じています。
それに自分で出来ることを支えて見守ってくれる介護も自分たちの希望に繋がります。
私達兄弟は点滴をされて管に繋がれて寝たきりになって、話も出来なくて
そういう悲しい情景を避けたかったという気持ちがあります。
母の場合、施設を選択して良かったと思います。
それぞれの状況でご家族の最期が病院、在宅など場所は違ってくると思いますが、その人を大切に想う気持ち、感謝の気持ち
介護を受けている姿からもしっかりメッセージを受け取って
自分達の人生にも生かしていきたいです。
それが旅立つ方達への恩返しと思っています。
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