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天国ってあるのかな

お盆に帰省した時、兄と天国はあるのか、ないのかという話しをしました。
皆さんは天国について考えたことはありますか?


1,天国ってどんな場所

祖母を家族で看取った時に「おばちゃんが天国に行きますように!!」と私は仏壇に手を合わせていました。
子供のころから天国は美しい景色が広がっていて、とても幸せな場所だと思っていました。おとぎの国に出てくるような場所をイメージしていたのかもしれません。

一般的には天国とはどんな認識なのでしょうか。
①神様や霊魂が住む理想的な世界だと考えられている。
②臨死体験をした人が天国は存在すると言われている。
③輪廻転生から解脱して極楽浄土、仏陀の世界に行くことが人間の目標とされている。

など天国に関するお話は多々あり、私達の永遠の憧れの場所なのかもしれません。
天国へ行く為には私達はどんな風に過ごしたら良いのでしょうか。
善い行いをすればたどり着けるのでしょうか。



2,介護の関わりを大切にしたその先に・・・

先週はお盆でしたが、皆さんはお墓参りに帰省され、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えられたことと思います。

お盆に家族と亡くなった祖先が天国にいるのか、いないのかそんなお話されたことはありますか。
私は今年のお盆に兄と天国の話をしたんですね。
こういう話が出来るなんて思ってもいなかったので、自分でも驚いた同時に正直嬉しかったのです。

母を看取った時に、兄姉は人のご臨終が初めてで、言葉が適切かどうかわかりませんが皆、感動していました。
あまりにも安らかだったからです。

介護ってとても辛くてしんどいこともあります。私もそうでした。
母にイライラしてしまうし、可哀そうだと同情してしまうし、家族に対しても信頼できない時もありました。
でも、介護を受けている方、ご家族が関わり方に配慮すれば介護の延長に幸せな時間が待っています。

3,後悔しない人生を送る為に

私の兄を例にとって説明していきます。
主介護者の兄は他の兄姉よりも母への気持ちと責任は大きかったと思います。
亡くなってからも母を思う気持ちは一番強かったようです。
ちょくちょく母の夢を見ていたようで、最近やっと見なくなったと言っていました。
亡くなった人が夢に出てくるのは母の深い愛情と兄が母を慕っていた証です。


兄姉と過ごした母の看取りの時間は、とても優しく穏やかな時間が流れていました。
「ありがとう」と直接言葉をかけたり、感謝の言葉を他の言葉で表現したり、身体に触れることでコミュニケーションをとったりと思い思いに母との別れを惜しみ、母への愛情を表現します。
そして、別れの時・・・
私達は母が天国に旅立ったと感じました。

身近な人の死は自分の人生や死をイメージさせるのかもしれません。

自分は死ぬときに誰がそばに居るのだろう。
人に慕われているだろうか。
人に愛されているだろうか。
人を愛しただろうか。

そんな風に兄は感じたと思います。

実際、兄が言った言葉にまた嬉しくなったのでご紹介しますね。
「もし、天国があるのなら、おじいさん、おばあさんに会いたい。おじいさんにお世話になった、おばあさんには怪我をしたらいつも手当してくれたな。ありがとうを言えてなかった。だから、ありがとうと言いたいな。
おやじには何も親孝行出来なかったな。謝ろうと思うよ。」。

そんなことを言っていました。


母には心から感謝の気持ちと精一杯の愛情を注いだのだと思います。その経験があまりにも大きかったのだと思います。
母が旅立ってからも兄は自分中で自分が天国に旅立つ時に回想することは、どんな風に人生を過ごしてきたのかを思い出すだろう、後悔しないように生きていくことが大切なのではと考えたのだと思います。


4,まとめ


天国を話題に食事をして楽しい時間を過ごしました。
天国があるのなら、私も天国に行ってみたいそんな風に感じます。

兄にはスウェーデンボルグの「霊界」の漫画版をプレゼントしました。
スウェーデンボルグは天国と地獄を見たという神秘家です。

天国にいく為に頑張る人生ではなく、後悔しない自分なりの生き方を模索し日々謙虚に過ごしていきたいと思います。


介護でしんどい人へ
「心から看る介護と認知症」のお話会を開催します。



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