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クリエイターがお菓子屋を起業する為にVtuberになる話①

皆様こんばんは。VTuber準備中のデザイナー、裏方Aです。
さて本日は、Vtuberという世界に足を踏み入れるきっかけになったお話です。

VTuber。2022年には2万人以上になっていましたね。2024年現在ではもっと増えているでしょう。
そんな中、何を思って個人勢Vtuberになろうと思ったのか。これから何を目指して活動していくのか。見て下さる皆さまにはどんなことをお届けできるのか。そんな感じの内容です。

今回は①ということで、お菓子屋さんを起業する決意をするに至った私のお話を。

まず私がざっくりどんな活動をしているのか知りたい方は、こちらから。


はじめに

まず、運営しているお菓子屋さんについて少しご説明しましょう。

お菓子屋さんの名前は「CandyCanbe」
元パティシエとデザイナーの卵がタッグを組んで生まれた、オンライン専門のパティスリーです。
私たち2人だからこそ届けられる、かわいくて美味しいお菓子を不定期に販売しています。
現在は、次回7月の販売に向けて絶賛メニューを開発中です。
お店のイメージを掴んでいただきたいので、現在制作中の公式HPを少しだけお見せしましょう。

制作中の公式HP

公式HP、しれっと初公開です。

そして、過去には「ネモフィラ」や「バレンタイン×学園アリス」、「ハロウィン×魔女集会」といったイベント共にお菓子を販売していました。

ネモフィラ
ハロウィン
バレンタイン


とは言っても、まだ公式XアカウントとYouTubeも準備中、公式サイトとECサイトに関しては現在鋭意制作中、開業届けはこの活動の第一目標!と、本当にまだまだ赤ん坊のようなお店です。
まだベンチャー企業と名乗ることもはばかれるほど小さな小さな事業ですが、お菓子の味と皆様へ届ける世界観には、しっかりと自信と誇りを持っています。

さて、なんとなく私たちのお店について伝わったでしょうか。
少しでも興味を持っていただけたのなら幸いです。
それではこのあとのお話についても、よろしければお付き合いくださいませ。


起業を昔から夢見ていたわけではなかった

クリエイターとして活動しているとよくゴールや目標として掲げられるのは、”個人事業主として活動できる目処を立て、開業届けを出すこと”。ネット社会、SNS社会になってきた昨今では、そういった報告を出しているイラストレーターやその他様々なジャンルのクリエイターをよく見かける。
加えて「学生の頃から起業することを夢見ていた」なんて人も。

しかしタイトルにもある通り、私は別に昔から起業したいだとかを考えたことは無かった。
むしろそういう人の方が多いのだろうか?
正直なところそこに関しては全く知らないので言及はしないが。

ともかく、天性のめんどくさがりやでズボラで楽天家。と、非常に能天気な人間だった私は、起業なんて難しそうなものをやることはないだろう。と思っていたと思う。

初めてモノづくりに触れた日

遡れば8年ほど前、新生活に心躍らせる高校一年生、16の年の春。初めて板タブと呼ばれていたものを手にして絵を描き始め、初めて何かを自分で生み出せるクリエイターの楽しさを知った。
一丁前にWacom製品なんかを購入し、なんだかプロになったかのような気分だったのを今でも覚えている。

まあ作品のクオリティといえば、それはそれは酷いものだ。幼稚園の妹が描いたと言って同級生に見せても信じてしまう、そんなレベル。
あの頃の私もそれは十分理解していたから、自分の作品は周りの人に全然見せなかった。なんとなく、見せたら否定される気がしていたから。

私が通っていた中学校では結構ないじめが横行していて、嫌がらせや暴力が目に入ってくるのも、校内のガラスや備品が壊れたりするのも、休み時間や授業中問わず教師の叱責が飛んでいるのも日常な3年間だった。なんとそのいじめられるターゲットの1人にもなっていた私は、あの頃はまだ少し、いやだいぶ、臆病で卑屈になっていたのだと思う。

そんな私は、「誰かとスキや楽しいを共有したい」という、なんとも単純な理由からインターネットという場所にたどり着いた。
インターネット。当時Twitterを初めてインストールして、アカウントを登録したあの日は今でも記憶に新しい。世界中の”誰か”と繋がれるその場所は、あの頃の私からするとひどく広大に見えた。
そのおかげか自分が思っていたよりちっぽけな存在だったのだと気づいて、ただなんとなく、少しだけ冷静になれた気がした。
今思えばあの瞬間、自分が平凡であることをより自覚したのだと思う。
けれど私は、”楽しい”という気持ちだけで、ただただ好きなものを描き続けた。

人様の作品を見ることも好きだった私は、インターネットに投稿されている無数の作品も目に焼き付けていった。その行動が、”もっと上手くなりたい”という新しい気持ちを私の中に生み出したのだろう。
こうして私は、”こっそりとお絵描きを趣味にしていた人間”から、”モノづくりオタク”へと、気づかぬうちにレベルアップしていた。
将来はこうやってモノづくりが中心の生活を送れたらいいなぁ。なんて、大雑把だが自分にとっては初めての、心から願った夢が生まれたのもこの頃だった。

明確な夢や目標が見つけられなかった

そんな私は実際少し前まで、のんべんだらりと明確な目標もなく生きてきてしまった。
あれだけの純粋な気持ちはどこへやら。何かを成し遂げることもなくいつの間にか成人してしまった私は結局、有名になれたわけでも、プロになれたわけでもない。
大人になるにつれて友人やクラスメイト、親戚たちには生まれていった夢や目標は、私には生まれなかった。
“モノづくりがしたい”といった欲は生まれど、「こんな仕事に就きたい」「独立したい」「この会社に入りたい」といった欲は最終的には生まれず。
途中途中思い浮かんだ夢や目標も、過ごしているうちに自分がやりたい事とはなんだか違うような気がして、結局その道へ進むこともなかった。暗闇の中見つけたと思った光がすぐ消えてしまう、そんな感覚だ。

自己紹介記事を読んた人はよりわかるだろうが、モノづくりオタクへと変貌した私はここ8年間で絵を描く以外にもいろいろなことに手を出していた。
手を出しすぎても全部が中途半端になってしまうからあまり良くないのかもしれない。とは思いつつも、自分が心からやりたいと思えることに出会いたくて、自由が利く学生という身分を利用して様々なジャンルのことに挑戦したつもりだった。

グラフィックデザインにタイポグラフィ、3DCGモデリングやLive2Dに水彩画。そのほかにも色々な本を読んだり、映画鑑賞をしたり、海外に留学したり、大学で語学と社会問題を研究したり。独学では厳しいかもしれないと考えて、専門学校でデッサンや3DCG、映像業界についても学んでみた。

そのおかげもあったのか、水彩画も原画やグッズが次第に売れ始め、絵と3DCGモデリングに関しても個人で仕事をもらえることがちらほら出てきた。そうやって誰かの手に自分の作品が行き渡る瞬間は、非常に心動かされた。自己満足で独りよがりのモノづくりじゃなく、”誰かのためのモノづくり”にやりがいを感じることが出来たのだ。
決してその独りよがりの制作が悪いわけではない。ただ、ここにやりがいを感じられるかどうかで職に適正があるのか見分けるのが、学生からすると割りと一般的なのではないかと思う。

しかし残念なことに、それをどこかの会社員として仕事にしたいか。と考えると、私は少し違う気がした。導入に戻るが、フリーランスや個人事業主になっている人を何度見ても、自分がそうなりたいとは、どうしても思えなかった。

もしかして私は“夢を持たないZ世代”?

どれだけ自分なりに知識を得ても経験を積んでみても自分にぴったりと合ったものを見つけられなくて、特に高校を卒業したあたりから自分の心のしこりとなって居座っていたような気がする。
特に悩んでいた真っただ中の当時は、「Z世代は夢も欲もなく、自主性に欠ける」と、テレビやYouTubeで流れていたのを覚えている。もしかしたら、気にしていたから記憶に刻まれているだけかもしれないが。
とにかく、自分がその中心にいるような気がして、余計に悩みの種となってくすぶっていたのだ。

こんなにも自分なりに考えて行動してみてもなお、自分のやりたいことが見つからずこうして悩んでいるのに、これはまだ”自主性に欠ける”のか。そもそもここまで悩んで何も出ないのだから、クリエイターには向いていないのだろうか、と。
お先真っ暗、とまでは言わないが、いつまで経っても夢も目標も見つけられず、このまま適当な会社に就職して生きていく妥協した人生なのか、と常に考えていた。

私を信じて様々なことをさせてくれた親には正直感謝してもしきれないが、それなのにまだこうして明確な何かが見つからないことに対して、罪悪感と焦りがずっとあったような気がする。


さいごに


さて、いきなり「さいごに」と来て驚いてしまいましたか?私的にも、なんともこんな中途半端なところで終わってしまったな、と感じています。
大変申し訳ないな、とは思いつつも、なんだか思ったよりも文章の圧迫感が出てしまったので今回はこの辺で。
Note.の感覚がまだ掴めていないのですが、なかなか難しいですね。普段、小説やシナリオ執筆で何万字と書いている弊害がここで出ている気がいます。

まあ、この投稿が長すぎるのか、むしろ短いくらいなのかはそのうちわかってくるでしょう。

さて次回は、お菓子屋さんを起業するきっかけにもなったパティシエとの出会いとCandyCanbeが生まれるまでを書き連ねようと思います。
次にある話の中で、今回ずっと書いていた答えのない気持ちを晴らすきっかけになってくれたものがあります。

では、また。

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