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8/12の日記 Minas/Milton Nascimento


何の気なしにnoteを動かしたくなった。
いつも自分のnoteでは好きなアルバムのレビューをしていたけど、1日使ってアルバムを何回もリピートして文章を考えるという作業はとにかく体力がいる。けど好きなアルバムとかはどんどん人に勧めたい!!

ということで日記という体でさらっとレビューをするというやり方をとってみることにした。
取り上げるアルバムも何か一つのジャンルとかにこだわらず、その日聴いたアルバムをどれか載せる感じにしたい。頻度はとりあえず毎日やってみたいけどどうせ続かないのでだらだらやってみます。

本題

最近ひそかに挑んでいるのが「ブラジルの声」とも称されるブラジルのSSWミルトンナシメントのアルバム。ジャンルは大雑把に言えばMPBなんだがポピュラーなコードにとらわれない不思議なコード感覚やメロディなど、とにかく彼特有の音楽性が出来上がってる感じがある。ブラジル音楽にハマった身としてはこれは手を出さない訳にはいかないので、何度も聴いて良さを見出そうとしている所。

ミルトンの歌声はとても伸びが綺麗で神秘的というか自然的というか、はたまたノスタルジーすらも感じるどこまでも深い歌声だと感じる。
聴いていると何故だかとても昔にこの音楽を聴いたことがあるような、そんな不思議な感覚すらも覚えるのだ。アルバムは確かに初聴であるにも関わらず。

一曲目の「Minas」ではいきなり子供たちのラララの歌声から始まる。これもまたインパクトが大きかったが、そこからのミルトンのスキャットっていうんだっけ?こういうの。「Ah…」という歌詞のない歌が入るんだがここからもうアルバムの世界観に惹き込まれる。一気にブラジルのミナスの自然に囲まれた気分である。
特に今日は昼間は出歩いていたので、夕陽に照らされ、汗をかきながらの帰り道に聴いたこのアルバムは上手く言えないがとても良く感じたし、なんだかちょっと涼しさも感じた。

そこからも前半部分はベースがかっこいい「Fe Cega, Faca Amolada」、名バラード「Ponta De Areia」など名曲が盛りだくさん。それにどうやらコンセプトアルバム的な仕上がりを目指したのか、作中ではいろんな箇所で「Minas」の子供たちが歌っていたフレーズが頻出するので、歌詞こそまだしっかり理解できていないもののアルバム全体に凄い統一感があるように感じる。

特に衝撃だったのがまさかのボーナストラックのビートルズの「ノルウェーの森」のカバーだった。
原曲のアコースティックな落ち着いた雰囲気を汲んでいるが、かなり大掛かりにアレンジしておりもはや別物にすら聴こえるレベル。
ミルトンが歌うと、たちまち神秘性が出てくるというか、神々しさが出てくる。大袈裟にすら聴こえるカバーだが、ミルトンにしかできないカバーという感じで私はとても気に入った。


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