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『デートDV予防学』を読んでのまとめと感想




(本の目次)

1恋人はこうあるべき その常識がDVになる

2人生に役立つ シングル単位思考法

3主流秩序から自由になろう

4恋愛のトラブル 嫉妬・別れ を考える

※性欲もシングル単位で考えよう

 

「普通」の恋愛観が 対等でない関係をうんでしまう・・・

・恋人がいるのが幸せ

・愛し合っていれば隠し事はいけない。相手の事をなんでも知っているべき。

・愛が深ければ、簡単に別れない。

・恋人を第一に優先し、尽くすべき

そう思っている人は多いのではないでしょうか?
中学生にお話をさせてもらった時も、「えっこれもデートDVなの?」という感想をたくさん頂きました。

「だれでもしている」「そんなつもりはなかった」DV加害者や、ストーカーは みんな そう言います。

NPO法人 エンパワメントかながわ デートDVに関する広域調査 2017

中高大2122人から回答 被害経験 女性1/2 男性 1/4

内閣府 交際相手からの暴力 女性5人に1人、男性9人に1人

同居すると女性60% 男性30%  約半分の人は相談せず

加害者の1/4は自分がストーカーだと認識していない 2018警視庁


この本では対等な人間関係を築くための「シングル単位思考法」がすすめられています。

➡恋人、家族、親友でも別々の人間。2人の間に境界線を置き、お互いの違いを尊重する。

反対に、「カップル単位思考」では、 2人は一心同体。どちらかが、もう一方を支配する関係になりやすい。


それぞれのイメージ

<シングル単位思考>2つのゆで卵、それぞれが自分の車に1台ずつ乗っている

 
<カップル単位思考>スクランブルエッグ、同じ車に2人が乗っていてどこに行くにも一緒

 
別れも 学習が必要。 学習が一般化しないと、DV・ストーカーはなくならない

別れにお互いの同意は必要ない(話し合い全部と否定しているのではない)

 

⭐️ストーカーとの別れ方。

DVストーカー被害者登録をする。
説明文書を持っていき、私の安全の確保をお願いしますと明記する。
別れる時には、信頼できる第三者(年長者)に同席してもらい明確に別れを告げる宣言の場を設定する。あいまいな表現、態度はしない。別れ話後は一人にならない。周囲にも事情を説明しておく。

 
警察に相談すると8-9割加害行為は止まる。警察に相談すると加害者が怒って危険、警察は何もしてくれない と言うのは誤解。

相手の同意がなければ、手をつなぐことも暴力になり得る

同意のない性的行動は、暴力である。


(感想)

対等な人間関係、付き合い方、お互いのからだ・心のこと、同意、別れ方 全て学習が必要なのだということが わかる一冊でした。

子どもは 環境全てから自然に学ぶので、親・テレビ・学校などが誤った情報を伝えないことが大切なのだとあらためて思いました。

私は今からでも正しく学び直して、正しいことを 押し付けるのではなく 伝えて行ける大人の一人になりたいです。

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