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やらねばならぬマルチタスク(第二回)~タスクを無意識化しよう

前回に引き続き、今回もマルチタスクについての記事です。
今回は、 複数のタスクを実際に同時に行う(真の意味でのマルチタスク)を実践するための方法を紹介します。
概念的な話だけでなく、実際にマルチタスクを実現するための「具体的なコツ」も紹介しますで、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

【この記事を読んでいただきたい方々】
✔︎ 常に複数の仕事を抱えていて回らない
✔︎ マルチタスクが苦手で仕事が上手くいかず悩んでいる
✔︎ もっと早く仕事を終わらせて自分の時間を増やしたい


前回の振り返り

前回の記事では、マルチタスクには、大きく2つの種類があるという話をしました。
(1) 複数のタスクを一つずつ切り替える(タスク・スイッチング)
(2) 複数のタスクを実際に同時に行う(真の意味でのマルチタスク)

そして、(1)のときに効率を落とさずタスクをこなしていくコツを紹介しました(詳細は、前回記事 ↓ をご参照ください)。

今回は(2)の実践方法の解説をします。

2つの行動を同時にするには?

2つ以上のタスクを同時にこなすコツ、それはズバリ、「無意識の行動」と、「意識的な行動」を組み合わせることです。

例えば、車の運転をしながら会話をすることを考えてみてください。
恐らく、免許を取った直後は難しかったのに、段々と出来るようになっていったのではないでしょうか?

これは、運転という動作を最初は意識的に行う必要があったのに、慣れるうちに無意識にできるようになったからです。意識の領域から「運転」がなくなったため、「会話」という別の行為が可能になったのです。

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同時並行で作業するために、行動を無意識化しよう

ここまでで話したように、同時に作業を行うために必要なことは、行動の無意識化です。これは「体で覚えること」とも言い換えることができます。

体で覚えることが容易なのは、家事やスポーツです。

掃除、洗濯、料理
ランニング、筋トレ

恐らく、ランニングや筋トレをしながらリスニング教材を聞いたり、といったことはやっている方も多いと思います。また掃除や洗濯なども「ながら作業」がしやすいものになります。

そして実は、PCを使った作業の中にも、無意識化できるものが沢山あります

✓ PC立ち上げ、各種システムログイン、勤怠入力
✓ 経費精算
✓    簡単な内容のメール返信
✓    定期的な業務報告書の作成

いわゆるルーチンワークというやつです。これらは繰り返し繰り返し同じ作業をするうちに、体に覚えさせることができます。

体で覚えてしまえば、別の作業:例えば上司や同僚と会話、リスニング教材を聞く、といったことが可能になります。

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PC作業を体で覚えるためのコツ(5つ)

先程、PC作業も体で覚えられると話しましたが、「本当?」と思った方も多いのではないでしょうか? PC作業は体でなく頭を使うもの、と考えている方も多いかと思います。

しかし、PC作業も体で覚えさせることができます。実際、私はこの辺の作業はを、殆ど何も考えず体が勝手に動く状態でこなしています。そうして空いた意識の領域を使って、同僚と話したり、ニュースを聞きながら行っています。

実は、PC作業を体で覚えさせるには、コツがあるのです。
例として、以下の5つをご紹介します。

(1)すべてのキーをブラインドタッチで入力する
(2)可能な限り多くのショットカットキーを用いる
(3)毎回同じ順番で操作する
(4)テンプレート通りの資料を作る
(5)メール表現を工夫しない

特に、徹底したブラインドタッチとショートカットキーは大事です。なぜなら、これができないとマウスを用いてPC操作することになりますが、マウスは毎回微妙に動きが変わるので、体に覚えさせにくいからです。

「同じ順番で操作」は、これも体に覚えさせるための工夫です。
「テンプレート通りの資料」、「メール表現を工夫しない」は、なるべく作業に意識を向けないための工夫です。

PC作業は家事やスポーツと違って、コツを知らないといつまでも「意識的」に作業してしまいます。これではマルチタスクの実現から遠ざかります。ぜひ今回紹介した無意識化のコツを実践してみてください。

無意識化というと、「頭をつかっていない」という批判もあるかもしれません。確かに、しっかりと考えるべき場面もあると思います。しかし、ただのルーチンワークで頭を使う意味がどれだけあるでしょうか?中途半端に頭を使うことは、マルチタスク化を妨げ、絶対的な作業量を落とすことになります。
更に、今回はあまり説明しませんでしたが、無意識で作業を行うことは「脳内疲労」を軽減するためにも重要なことです。
ですので「あえて頭を使わない」という選択をすることも、大事だと私は思うのです。

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まとめ

今回は、マルチタスクに関する2回目の記事を書きました。

複数のタスクを実際に同時に行うを実践する方法、それは一方の作業を「無意識化(=体で覚える)」することです。

PC作業も体で覚えることができるのですが、それには幾つかコツがあります。特に重要なのは、徹底したブラインドタッチとショートカットキーです。ここをなんとなくでやっている方は、マルチタスク化から遠ざかってしまっています。ぜひ明日から、ブラインドタッチとショートカットキー、この2つを体に染み込ませるようトレーニングしてみてください。

そうすれば、ルーチンのPC作業を他のこと(同僚と話す、ニュースを聞く、リスニング教材で勉強する)と同時に行うことができます。

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以上が、前回に引き続きお送りした、マルチタスクのコツでした。
2回の記事を総括してまとめると、自分の「記憶」「集中力」、そして「意識」をどこに配分するかの戦略こそが、マルチタスクを成功させるためキーなのかな、と思いました(ちょっと脳科学っぽい)。

本記事が皆様のお役に立てましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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