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こういう時こそ、普通に暮らせる人は普通に暮らす方がいい。

新年早々に能登で大きな地震があった。被害に遭われた方は本当に大変だと思いますので、一刻も早い支援と復旧を祈ります。

こういう時こそ、普通に暮らせる人は普通に暮らした方がいい。不安に心を支配されることはなく、でも、被災地のことを無視するのでもなく。自分に出来ることを淡々とやりながら。

ニュースを見てはいたずらに不安を掻き立てられたり、自分が安否を確認したいがために、知人に連絡をしたり。意味のない自己満足な支援物資(という名の不要品やら千羽鶴やら)を送ろうとしたり。そういうのはつまるところ、自分が暇だからそういうことが出来るのだと気がつかないといけない。誰のためにやるのか、それを。なぜ、あなたの不安の解消を最優先に考えるのか。今困ってるのは誰なのか。今一度、自分に問いかけないといけない。

そもそも家でニュースを見ていられる人は安全圏に住んでいて、自分とは直接関係がないのだ。だから、出来ることはものすごく少ない。これが医療従事者や各種ライフライン関係、役所、物流など何らかのかたちで被災地に関係がある人であれば、もうとっくになんらかの行動を起こしている(というか余儀なくされている)。そうではないから、テレビを見て不安がっていられるのだ。
そういう人が出来ることは、極力不安にフォーカスせず、いつも通りの日常を淡々と過ごすことくらいだ。だから、そうやって出来るだけ普通に過ごす中で、募金など自分に出来ることをすればいい。


大事なのは、不安にフォーカスしないこと。あなたがフォーカスしたものはあなたの日常にどんどん現れてくる。不安になればなるほど、あらゆるものが不安になっていくし、さらなる不安なニュースや出来事を招き寄せる。これはもうシステムの話なので、そういうものだと思って極力不安になるものは目にしない方がいいし、意識を向けない方がいい。あなたが不安になることで助かるものなんてない(実際そうでしょう?)。いたずらにSNSに不安にまみれた投稿をしたり、真偽の分からない情報を鵜呑みにして拡散するのも、あなたの不安のエナジーを拡散する行動なのでしないほうがいい。それは、ネットの海という他人のいる場所に毒を撒くようなものだから。


あなたが発したエナジーが、あなたの人生に現れてくる。だからどんなエナジーで居るのか、そこに責任がある。不安をいつも発している人はそういう世界(不安にまみれた世界)をクリエイトしてしまうし、逆もしかり。いつでも楽しくハッピーでいられる人は、そういう世界をクリエイトしていく。
だからといって無理にハッピーである必要はないけれど、せめてニュートラルではいられるようにした方がいい。これはあなた自身が訓練すべき心の状態だ。
何かを過剰に恐れたり、不安になったり、怒りを感じたりしてブレないようにする。そこにあなたの責任がある。もし、不安になりやすいのであれば、ニュースやSNSからは一時的に離れた方がいいし、自分が穏やかに過ごせる音楽や、映画などを見て、あるいは趣味をして過ごした方がいい。



だから「今の自分に出来る支援をしつつ、あとは普通に暮らす」というのがここでのニュートラルな態度なのではないかと思う。あなたの不安を解消するための変な行動をしないことだ。それは相手のためのものではないから。
そうやって自分の感情をきちんとマネジメントして生きられるようになると、とても楽になるはずだ。もちろん、最初は練習が必要だけど。


私はテレビを見ていない。というか基本的に部屋に置いていない。
東日本大震災以降、テレビを見ることが極端に減った。福島に近い地域に住んでいたのでかなり揺れた。繰り返される津波の映像や、ぐちゃぐちゃの部屋、停電、職場の休業、天井の崩落したスーパーやコンビニは、当時の私のメンタルを充分に削いだ。そこから半ば逃げるように、電車が復旧してから当時の恋人の住んでいる名古屋に行き、しばらく滞在した。新幹線を降りて名古屋に着いた時、駅はいつも通り明るく、コンビニにはパンが普通に売っていた。自分の居た場所を少し離れただけで、普通にみんなが日常を送っている。大人はいつも通り忙しそうに仕事をしているし、子供たちは騒いでいるし、老人は喫茶店でモーニングを食べている。その光景に何だか安心して救われたのを思い出した。

だから、いつも通り暮らせる人は、いつも通りに暮らして欲しいし、変に気にして自粛だのなんのと騒がない方がいいと思う。直接関係がない人は、出来るだけニュートラルである方がいい。ふと、そんなことを思ったので書きました。





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