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チョン・イチャンの中に私が見えた



おはようございます、Susanです。

とにかくアウトプットしていこうと決めたので、もう少し気軽にnoteを更新します。

私は定期的に今の自分を振り返ったり、自分がどういうタイプの人間なのか分析することがあります。特に最近は急激な環境の変化もあり、仕事が思うように上手く行かず、精神的に会社に行けなくなる日が増えていました。

そんなタイミングでBOYS PLANETに出演していたチョン・イチャンくんのお手紙を読んで、自分に大きく重なる部分があったのでその思いを書いてみようと思います。

BOYS PLANETを終えて彼が残した手紙

【日本語翻訳】

こんにちは、チョン・イチャンです。 まず、ボーイズプラネットを通じて私に関心と応援を送ってくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。 放送を準備して撮影しながら、私の人生で本当に忘れられない特別な瞬間も、大変で手に余る瞬間も多かったですが、良い友達にもたくさん会って、その友達と一緒に舞台に立つことができて本当にありがたい時間でした。

私の最後の放送場面を見ながら失望して気分が良くない方々が多かったと思います。 皆さんに良い姿で仕上げの挨拶ができなかったようで私もとても残念ですし、申し訳ありませんし、また自分自身をたくさん反省しながら振り返ることになりました。

放送を通じて編集された姿だけが私のすべてではなかったので残念な気持ちもあり、この文を残すかも考えが多かったですが、私を応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを伝える方法がこれしかないということを知っていて悩んだ末に長い文を残すことになりました。 絶対皆さんの応援と心を、そして一緒に参加したすべての出演者の切実さを軽く思ったわけではないことをもう一度申し上げたいと思います。

今回の放送でたくさんお見せできなかった私の姿は音楽を通じて着実に伝えていきたいです。 私という人に比べてあまりにも過分な愛をくださって私の人生で本当に幸せな瞬間だったし絶対忘れないで記憶すると、もっと成熟して成長する姿をお見せすると誓って挨拶を終わります。 ありがとうございます。

チョン・イチャンより
公式Instagramの原文より翻訳

この手紙が出るまでの背景


BOYS PLANETの本放送を観ている方はご存知かと思うが、知らない方のためにこのお手紙を書くまでの背景を軽くだけ説明しておきたい。

グループバトルから第一回生存者発表式、デュアルポジションバトル、アーティストバトルの事前練習、第二回生存者発表式まで、彼の置かれていた環境は決して簡単なものではなかっただろう。

最初のグループバトルでは、チームメンバーとBTSの「Danger」を披露することになり彼はメインボーカルを努めたのだが、体調面が整わず思うような姿を観せることができなかった。このバトルはGチームとの対決で、グループとしてはKチームが勝利。その後、SNSでは酷評を受けていたことも記憶に残っている。
またこのステージを最後に、彼は第一回生存者発表式に立つことになる。ここで、彼は幸運なことにカットラインの52位で生存を果たした。ただそれは同時に、生存者の中で最下位の順位であるという証明でもあった。

次のステージまで残れるだろうかという不安の中で始まったであろうデュアルポジションバトル。彼は52位ではあったが希望通りの曲でステージを迎えることになる。非常に素敵な彼らしいステージで見事現場評価ではチーム1位の730点を獲得した。
しかし、第二回生存者発表式前のアーティストバトル事前準備期間では、彼は自信を取り戻せなかったのか、今の順位に対する不安を拭えなかったのか、次のステージの練習に前向きなれず、否定的な言葉を発言する場面だけを放送されることになってしまう。惜しいことにこれが彼の姿を観る最後となってしまったのだ。

彼は完璧主義なのかもしれない


私はこの手紙を読んだときに、なぜか自分に重ねて泣いてしまっていた。そして、よぎった考えは「彼は完璧主義なのかもしれない」ということだった。きっと常に良い姿をお見せしたいしたいという思いが強く、一つの失敗に対する心の傷が簡単には癒えないタイプなのだろう。

彼の手紙に書かれているように「放送を通じて編集された姿だけが私のすべてではなかった」のであり、私たちはMnetによって編集されたほんの一部しか彼の姿を観ることができていないのである。

BOYS PLANETに挑戦したのは、彼もデビューを切実に願っていたからだろう。そして、たった一度の失敗をどれだけ自分を悪く映すのか、その行動・言動によって自分が判断されるのか、十分理解していただろう。彼ら練習生達がSNSで吹き荒れるアンチコメント・誹謗中傷を知らないはずがないのだ。

そのような出来事は、彼の自己肯定感を奈落の底に落とすのに十分な状況だったように思う。

自分で自分を認めることの難しさ


完璧主義タイプの人間は自分に対する期待が高く、こうありたいという理想が高いのではないかと思う。

私自身がまさにそのタイプなのだが、「自分はこうありたい」「本当はこうしたい」という確固たる理想やイメージがあるのに、あまりに乖離した現在地に身を置くことになると、その果てしない距離を埋める方法を完全に見失って心が耐えられなくなるのだ。そして、基本的に0か100の自己評価しかないので「100になれないのなら、何故それに向かって努力しているのか?」という考えになり、その努力に対する価値を見いだせなくなっていく。

また完璧主義タイプは、自分で自分を認めるということが非常に苦手だと思う。「今の自分も十分に頑張っているよ」「ここで脱落したとしても全力で努力すれば後悔しないよ」というような言葉を、自分で自分にかけてあげることができない。「本当はこんな場所(順位)にいるべきじゃないのに、自分はなにをしているんだ」「あの時にもう少し頑張っていれば良かったのに、努力が足りなかった自分は弱い」といつも自分を責める考えが強いのだ。

最終的には「ここで頑張ったのに次のステージに立てなかったら、一体この時間に何の意味があるんだろう?」「デビューしたくて来たはずなのに、こんなに難しい状況でなぜここにいるんだろう?」という考えになる。

こうなってしまうと、自分の心をコントロールするのは非常に難しい。私はただの一般企業の会社員だが、それでもこの思考パターンに入るとかなり厄介で、その場所にいる人が死ぬほど嫌いなわけでなくても、業務自体が死ぬほど嫌いなわけでなくても(むしろ好きだったとしても)、どうしても会社に行けなくなってしまうのだ。そして、会社にすら行けない自分があまりに弱く感じて、また自己肯定感を下げていく永遠の負のループに陥る。

彼は誰にも弱音を吐かないままだと、練習室に行くこともできない状況だったかもしれない。練習室に行って同じ時間を過ごして練習しただけでも、彼にとっては精一杯だったかもしれない。第8話の彼の行動を見て、手紙を読んだ私は、勝手にそんな可能性に思いを巡らせた。

鋭く深く刺さる少数の誹謗中傷


これは完璧主義タイプだからというわけではないかもしれないが、私は特に「正しくありたい」「間違った自分を見せたくない」という考えが強い傾向があり、否定されるということに臆病な部分がある。

だからこそ、なにかを発信(Twitterやnoteを書く等)した時に、多くの共感や褒め言葉をもらったとしても、その中に少数の否定的な言葉や誹謗中傷(違う意見を述べるとは別次元の話)があると、その言葉しか頭に入らなくなる。多くの方々が自分を認めてくれていることよりも、一人が自分を認めてくれなかったその事実が心に深く刺さるのだ。そのような状況だと、自己肯定感は低くなっていくばかりだろう。

これはBOYS PLANET出演中の練習生が所属している事務所のCEOがInstagramで発信したメッセージだが、本当に全文同意だったので共有しておきたい。

一つお願いしてもいいですか。

頑張ってるって、本当に頑張ってるって、すごくかっこいいって
そのように応援の文を送っていただけますか?
アーティスト一人一人に応援の一行をお願いしてもいいですか?

忙しければ投票はしなくても大丈夫です。

ただ、とてもうまくやっていると、頑張ってくれてありがとう、ファイトと一言だけ残してください。
どんな悪質なコメントにも勝てるように応援の言葉を一言ずつだけ練習生たちが見られるどこにもいいので残してください。

もし気に入らない部分があれば、そのまま会社と代表の悪口を言ってください。

メンバーたちと家族がどんな悪質なコメントにも 自尊心が落ちないように自尊心を守っていただければ幸いです。

続けていける力一つは得ていけたらと思います。

練習生達は本当に上手です。
そして本当にまじめに練習してきました。
そして最善を尽くしてきました。

私はその一言を聞く資格が(練習生に)十分にあると思います。

思ったよりアーティストたちは自分の舞台についてのコメントをたくさん探しています。家族も同じです。いくら良いコメントがあっても、その中で悪質なコメントに集中するでしょう。 人間ですからね….

実力と舞台に対する批評やフィードバックは、謙虚に受け入れられる成熟さのある練習生たちです。しかし、人身攻撃にはかなり弱いです。

人身攻撃の悪質コメントを見た日には、食事の合間に涙を流したりします。

心配する家族の電話に力を入れて、大丈夫なふりをして電話を切った後、しばらくボーっとしたりします。

そして次のステージを準備しながら コンディションの影響を受けてステージを台無しにしたりもします。その繰り返しが行われると、私が本当にそんなにイマイチなのか?という思いにふけってなかなか抜け出せないんです。

そして、その後はどんな褒め言葉も嘘だろうとフィルタリングされて戻ってきます。

それでも、また力を出せるのは、最後まで最高だと言ってくれる心のこもったファンたちの激励と、ライバルなのに「私の目には君が最高だった」と言ってくれる良い仲間がいるからです。

今サバイバルに参加していない他のメンバーにも、彼らが見られるどこでもいいので応援と激励の書き込みをお願いします。

ファンの激励には思ったよりはるかに強力な力があります。
ありがとうございます。
Instagramのコメントより抜粋、翻訳


アイドル然り、表現することを仕事にしていく人達は、常にその行動・言動、パフォーマンス、一挙一動に対して、様々な声が上がることを受け入れていかなければならないのだろう。だからといって、何を言っても良いわけではないし、誹謗中傷をして良いわけではない。そのことだけは忘れてはいけないと改めて感じたメッセージだった。

以前も書いたことがあるが、最近はSNSの普及によって実際に会いに行かなくとも「私達の声がダイレクトに本人に届いてしまいやすい環境」になっている。SNSに書き込む言葉にも責任を持たなければならない時代だ。

私は、夢のために人生をかけて努力して、一生懸命で、素直で、過酷な環境下で、評価される立場として、そのステージに立つ練習生達を本当に尊敬している。投票数が見合わなかったとしても、目に見える結果が本人の望むものではなかったとしても、せめて彼等が目に触れる世界の「言葉」だけは素敵なもので溢れていて欲しいと願う。

本当はそんなに思いつめなくてもいい


ここまでの文章を読んでくれたみなさん、本当にありがとうございます。

きっと共感してくれた人もいれば、なんでそんなに極端に思いつめるの?と感じた人もいるでしょう。それが正しいんだと思います。言葉の受け止め方、思考パターン、誰一人として同じではないのが人間なんだと思います。

ただ、そういうタイプの人間もいるんだなと少しでも知ってもらえたら、「何でそうなるんだろう?」と思う行動も、少しでも理解できるのではないかと感じたのです。

私はチョン・イチャンではないので、本当のところ、彼がどんな気持ちだったのか、完璧主義だったのか、私と同じような気持ちを抱えていたのかは分かりません。ただ、彼のことを「夢に対する想いや努力が足りなかったからだ」という言葉だけでは判断したくなかったのです。

今回のチョン・イチャンくんのお手紙を読んで、最後まで努力する姿だけが放送で見せられなかったことは本当に彼にとって悔しいことであっただろうと思いました。

彼自身が十分に後悔してることをこれ以上他の誰かが必要以上に責めることのないように願うし、彼の周りがこれからの彼を応援するあたたかい言葉だけで溢れかえることを願っています。


これからの彼が花道だけを歩けますように。


私が大好きな『Not Spring Love or Cherry Blossoms』を添えて。

ダウルと一緒に素敵なステージを作ってくれてありがとう!!!


2023.03.26.
Susan

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