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10人いたら、5人がベージュのニット着てるって怖くない?

両親学級に参加した時のこと。そこには10組ほどの夫婦がいた。そのうち、5人の女性がベージュのニットを着ていた。色もカタチもほとんど同じ。もはやオソロコーデ。知らない人たちと。何ここ、ディズニー?

かく言う私も、その5人の中にしっかり入っていた。

ノームコアの終焉が叫ばれて2年くらい経つのだろうか。山に囲まれた地方都市では、そんな声は一切聞こえない。むしろ、どんどんノームコア化してるのでは…と感じる。道ゆく人たちが、みんな同じに見える。

ビッグシルエットに、ミディ丈のスカート。フラットシューズやスニーカー。ベージュ、ブラウン、カーキ。もはや共産主義国。配給されてるんじゃないかレベル。


ショッピングモールでの買い物が、楽しくなくなった。どこの店に行っても同じようなデザインが並び、同じようなデザインなら結局GUが一番安い、みたいな。だからといってGUに行っても、大量生産感のある商品並びにげんなりして、結局何も買わず。

少なくとも5〜6年前までは、私はファッションを楽しんでいた。ショップやブランドはそれぞれカラーがあり、どこの店で買うかがその人の個性やアイデンティティになっていた。それが今や…。

今は、カジュアルかドレッシーかの違いはあるものの、同じカテゴリー内ではほとんど違いが無いように見える。これは私が歳取っただけ、というわけでは断じてない!はず。アイドルの子たちの顔は全部同じに見えるけど。それは歳のせいと自覚してる!

久しぶりにコレクションをしっかり見たら、デコラティブなデザイン、70s、80s回帰のパワフルなプリント、ミニマルでもカラフルなペールトーンと、久々に服を見てワクワクする感覚を覚えた。折角身につけるもの、自分の気分を上げてくれるものを、「究極の普通」に寄せてって何になるの?

ミニマリストに憧れてるからって、モノトーンだけ着てたら自分の印象がモノトーンになりそう。大切な洋服を吟味しながら、鏡の前に立って笑顔になる服たちを揃えたい。


脱・知らない人とのオソロ。

今年の私のテーマです。






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