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香りと、肌触りと、コミュニケーションの楽しさを習得した!

カラフルなハートがデザインされた、くまの毛布。
くまの顔を模したフードがついていて、肩回りを覆うデザインだ。
手触りの良い、ふわふわの生地でできている。

昼寝の時に、なんの気もなく、その毛布を出した。
前職のアパレル時代にノベルティで配っていたものだ。
妊娠中は冬に使っていたんだけど、産後は押し入れの奥にしまっていた。

こどもができる前は、香りの良い柔軟剤を使っていた。
花の香りがする。
こどもができてからは、その香りを嗅いで泣いてしまうので、使っていなかった。
その毛布には、柔軟剤の香りが残っていた。

あったかいし、昼寝の毛布に最適と思って布団の上に置いてみた。
すると、記事をポンポンと優しくたたき、撫でている。
そして、くまのフードの鼻の部分に顔をつけ、においを嗅いで笑っている。
なんと…。
このくまの毛布で、『肌触り』と『良い香り』という、新しい感覚を身につけたのだ!
なんか、『奇跡の人』の『ウォーター!』のシーンを見ている感覚だった。


時を同じくして、我が子は『返事をする』ということを覚えた。

「〇〇する人~?!」というと、手を挙げて満面の笑みでこちらを見る。
か、かわいい。
それを見て、親が喜んでいることも分かり、子も喜ぶ。
喜ぶ親は、何でも聞いてみる。
「ごはん食べる人~?!」
「散歩行きたい人~?!」
「うんちした人~?!」
初めてこどもとコミュニケーションを取れた気がする。

得体の知れない生き物だった赤ん坊が、どんどん自我が芽生え、喜怒哀楽がはっきりして、人間なんだと気付かされる。
目まぐるしく成長する様子に、わたしも負けられぬと、思う。


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子どもに教えられたこと

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