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ものさし

誰かとご飯に行った時に歩いて1時間くらいで帰れ所なら電車に乗らず歩いて帰ることが多い。その日の会話の内容を頭の中で整理できるような気がするからだ。あの時こんな風に言えばよかったな等の反省がどんどん出てくる。これが悩み事とかだったらより一層だ。あの人はあの時こんな言葉を求めていたんじゃないのか、なぜ自分はその時にこれを言えなかったのだろうか。まあ、これが僕のモテない所以なのである。こういう時、モテる男は女の子が悩んでいたらその時に最適な言葉を自然と吐けるのだ。センスと今までの経験で。そして女の子はというか人間は自分が辛い時に味方になってくれる人を好む。もちろん僕だってそう。これができれば人たらしの完成だ。

僕はずっと人たらしを目指していた。昔から人の集める存在に憧れがあった。だから自分のあの輪の中心になりたかった。だから他人が求める回答を考えるようになった。まずは自分に置き換えて、この時自分だったらなんて言われたら嬉しいのかを考える。それをトゲを出来る限り削った状態で相手を渡す。これは割とよかったのではないかと思う。そのお陰で、人に嫌われないようにはなった。しかし、好かれているのだろうか。誰だって人に好かれたいと思う。人に好かれている自信はない。

なんか少し思ってもなかった方に話が進んでしまったが、1時間ほど歩いて帰るということが常識的ではないと言うことが判明した。知り合いに話した時にかなり驚かれたからだ。そんなにやってる人は多くないだろうと思っていたがこんなにも驚かれたことに驚いた。結局、自分のものさしなんて信用していたらダメなんだ。でもこれはありがたい事で自分のものさしをちゃんとまっすぐしたものにしてくれるのは他人の意見だ。これがあるから人との会話はやめられない。僕これからもどんどん他人と会話し、意見を取り入れる。自分のものさしに自信を持てるように。

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