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「書く」ということが「NO」を言えないチキンな自分を変えてくれた

街路樹も枯れる近年の夏。

ここ最近の夏は「うだるような暑さ」っていう表現ができなくなってきた。
"うだる"をとっくに通り越してるなと思っている。そんなものはとっくに通り越して生命の危機すら感じる。

そんなキョーレツな夏の暑さが終わり、過ごしやすい時期がやってきた。植物にとっても過ごしやすい時期でもあるのか、あちらこちらでこの時季特有のいろんな花が綺麗に咲いている。

我が家の花もやっと元気が出てきたようで、真夏しんどそうにしてあまり咲かなかったのが今めっちゃ元気に咲いてくれている。


ミニバラ


四季咲きのミニバラはこの時季かわいい花をたくさんつける。



プルンバーゴ


一般的によく見かけるのはブルー。うちには白い子が咲いている。


そんな心も穏やかになる季節。
先日ある顔見知りのおばさんが通りかかり、世間話をすることになった。
正直言って私は昔からこのおばさんが苦手だ。
世間話もあんまり得意ではないけれど、このおばさんはもっと得意ではない。


そんな苦手な世間話に私は内心すったもんだしていたが、そんな折、そのおばさんがうちで咲いている白いプルンバーゴに気づき、それが欲しいと言い出した。「挿し芽」するからちょっとちぎってくれと言い出したのだ。

突然何を言い出すのかと思ってもたもた返答に戸惑っていると、私が返事する間もなく私の目の前でその白い花をブチっとちぎった。そしてさげてた袋に入れる。


何すんねんこのクソババァ… ←心の声(汚め)


勝手なことするだけしてこのおばさん、何事もなかったかのように当たり前に話を続ける。あまりにも当たり前で自然体すぎてそっちの方がびっくりする。

自然体でクソバおばさんがしゃべり続ける一方で、私の心の中は猛烈な葛藤を起こしている。

くだらないちっちゃいことで腹立てるんじゃない。
ちょっとくらいあげたらいいやん。

という自分と

こんな無神経ババアは成敗するに限る。さっさと地獄に堕ちさらせ。

という自分

天使と悪魔のせめぎ合い。せめいではいるが圧倒的悪魔優勢。


どうする私…


どうするも何も、今までの私なら、もう何も言えずに終わっていた。
何も言えずに終わるくせに後からゴーゴー怒りを沸き立たせる。なぜなら圧倒的に優勢な悪魔がちゃんといるからだ。成仏することなく存在し続けているからだ。
そして、行き場をなくした強烈な怒りで己が焼きつくされてしまうのだ。

自他ともに認めるめんどくさい奴だ。

だからこの時もいつも通り何も言えずに終わってしまうのかと思ったが、この時は自分の中で超絶にそれを拒否する自分が出てきた。


こんなの嫌だ!
このまま何も言えずに終わるのは嫌だ!
ちゃんと嫌なことを嫌だと伝えたいっ!!


こう言って自分の中で暴れ倒し、今にも破裂し飛び出しそうになった。
なので私はこの時決めた。そしてちょっと深めに息を吸い込んでから静かに言った。


良いも悪いも何も言わないうちから勝手にお花ちぎったりするのはもうヤメてね。


嫌なことがあった時、瞬時に自分の思いや感情をぶつけられる人にとっては信じられないくらいまどろっこしいことしてると思う。
パッとすぐ言えばいいのにって。
だけど口は悪いがチキンな私にとって、他人に「NO」を言うことってありえんくらいのエネルギーがいるのだ。

「NO」と言えない日本人のうちの1人なのだ。


私に冷静に「NO」を言われたおばさんは

私はいっつも自分の庭の花ちぎって誰にでもあげるねん。
あんたにもまたあげるからな。ハハ


んなこと言ってんちゃうわこのクソババァ
お前みたいなんはやっぱりい%s▲ひね✖️pp3#・・<、 
(心の声。自主規制。口は悪い)


まあ反省なんぞひとつもしてる様子はなかったけど
まあそんな奴やからこそ花ひきちぎったりできるんやろうけど

でも今回私は

自分に嘘つかず思いを伝える

ということができたからよしとする。
ケンカすることは簡単だ。怒りに任せて感情をぶつけりゃいいのだから。ほんの一瞬そんな誘惑にかられそうにもなったけど、この時はその選択はちがう気がしてやめた。

感情的になることなく冷静に言いたいことをきちんと伝えることができるか?
という自分に訪れたミッションのような気がしたから。

オバはんは悪気なんぞ微塵も感じてないんやろうけど。


我ながら成長したなと思う。今さら子供レベルの成長内容で恥ずかしいけど。でもこの成長はきっとこの【note】のおかげだろうと改めて思う。
「書く」ということは私にとって多大な成長と進化を与えてくれる。


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