今こそ読むべき、やさしさの教科書
こんにちは。今回は2016年にこの漫画がすごいで賞もとったことのある安藤ゆきさんの作品「町田くんの世界」をご紹介。
2015年から別冊マーガレットで連載されたこの作品を改めて紹介したいなと思ったきっかけは、最近話題で私も大好きな作品『スキップとローファー』のほんわか主人公みつみちゃんの存在。
スキップとローファーは昨年アニメ化もされ、読んだ人(観た人)みんなが好きになるのが主人公みつみちゃんなんだけど、みつみちゃんのすごいところは老若男女問わず読者をひきつけるところ。私はたくさんのいわゆるおじさんたちが『スキップとローファーが面白い!!!』と力説しているの見聞きしました。
16歳のまじめで抜けてる女の子日常を描いた作品がですよ?
そんなみつみちゃん、誰かに似てるな。。。。
あれ?町田くんってみつみちゃんの男の子バージョンじゃないかな?て思うんです。
二人とも、かっこいいとか可愛いとかスクールカーストとか、学校という狭い世界にある、ちょっと窮屈な物差しを飛び越えて、周囲から『愛される存在』。
周囲の人を、そして私たち読者をほんわか幸せにする主人公なんです。
忙しい毎日や世知辛い世の中にお疲れの方にこそ、町田くんの優しい世界が届くといいなと思いご紹介。
あらすじ
主人公は町田一、16歳。地味なメガネの高校生。見た目は優等生なのに勉強は苦手。運動神経はゼロに等しく、要領も悪い。得意なものが見当たらない(と本人は思っている)…町田くんの世界はそんな町田くんの日常の物語です。
と、ここまで聞くと何が面白いの??となりますね。
私もなりました 笑
しかし、こちらの主人公地味メガネ町田くんには特別な才能があります。 それは、「人を愛する才能」がズバ抜けているのです。
町田くんの世界は、町田くんがその貴重な才能を周囲にまっすぐ、そしてたっぷり振り撒いていく作品なのです。
さあ、町田沼へようこそ♡
人を愛する才能 ってなんだろう?
愛することとは、相手をよく見て気にかけること だということを私は町田くんに教えてもらいました。
気にかけているからこそちょっとした変化に気が付く。
さっと手助けができる。
さらに町田くんのすごいところはその素直さと瞬発力にあります。
町田くんにとって困ってる人を助けることは当たり前のことだし、自分の気持ち(愛情)を素直に口にすることに躊躇はありません。
なぜなら彼の根底には人が好きだというゆるぎない気持ちがあるから。
これをたった16歳の少年がさらっと、周囲の人すべてにやるのです。
それも無自覚に。
これこそが人を愛するという才能なのです。
町田くんは学校で決してモテるわけではありません。
でも町田くんの無自覚どストレートな言動は、それがすっかり難しくなってしまった #大人女子 にはサクサクと刺さります。
一巻を読んでる途中で私と同じことを思うはずです。
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ほれてまうやろーーーー
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世の中の #婚活男子 たち!町田くんをお手本にしたらすぐ彼女できることまちがいなし!!
なぜ今おすすめなのか?
今回、再読しようとして、私は『町田くんのやさしい世界』と無意識に検索していました。(自分の電子書籍の本棚なのに。。)
町田くんの世界はとにかく、やさしい世界なのです。
前述したスキップとローファーが幅広い世界に面白いと評価されたように、漫画に求める新しい世界観が、この二つの漫画を通して見えてきたと思っています。
キラキラした主人公が素敵な恋をしたり、
努力を重ねて強くなっていったり、漫画はいつの時代もたくさんの憧れとときめきを魅せてくれました。
一方この新しい二つの漫画は、読み終わった後、やさしい気持ちになれる癒しの漫画です。
でも、描かれているのは地味な主人公がその人自身で愛される日常です。
それは今までの漫画にない身近な世界です。でもなんだかとても優しい。
優しい気持ちは伝染します。
つまり、この漫画を読んでやさしい気持ちになった人が、ちょっと素直になったり、人の良いところを見るようになることで、誰でも人を愛する才能を磨いていける、やさしさの教科書のような漫画なのです。
私は町田くんの世界をそっと本棚において、いつか息子が読んでくれたらいいな。あわよくば町田くん化。。。。と願っています。
世の中が音速で変化する時代だからこそ、
たくさんの人に読まれて広まってほしい、町田くんのやさしい世界。
心からおススメできる、良作です。
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