見出し画像

母の実家で育った頃

自分史活用アドバイザーの田中むつみです。

私は昭和35年、東京出身です。
母の実家は、新宿区信濃町にあった都営住宅。
今でこそ、集合住宅に建て替えられましたが、当時は
平屋の一戸建てでした。

両親が教員で、私が生まれてすぐに母が職場復帰をしたために、
幼稚園に上がるまでは、ほぼ母の実家で育ちました。

画像1

これは、祖母に抱かれた私。生まれた直後です。
祖母は、一人で着られなくまるまで、和服で通した人でした。
和裁もできて、私の浴衣、綿入れ、ちゃんちゃんこ、七五三の着物まで
縫ってくれたものでした。

家事をしながら、いつも遊んでくれた大好きなおばあちゃんです。

画像2

一歳になった私。
おもちゃやぬいぐるみに時代を感じます。
記憶があるはずがないのに、カーテンの柄に覚えがあるのが不思議。

画像3

2歳になり、すっくと立ち上がっております(笑)。
後ろに見えるシルエットは、祖父です。
母たちにには随分と厳しかったrらしいですが、孫にはひたすら甘い
おじいちゃん。
帰るときには、いつも外の道路の近くまで送りに来て、いつまでも手を振ってくれたことを、思い出します。

私が立っているのは、濡れ縁。
いつもツルツルに磨かれていて、大好きな場所でした。
靴下でスーッと滑ったこと、ありませんか?

濡れ縁からは、小さな庭に降りることができました。
祖父が丹精していた万年青(おもと)の鉢や、ベゴニアが
並んでいたことを覚えています。

庭の向こう側は道路だったのですが、ちょっとした築山があり、
直接、道路には出られないようになっていました。

大きな木も植わっていて、秋になると、おばあちゃんとどんぐり
拾いをしたものです。

本当にあったことなのかも定かでないような、古い白黒映画の
ワンシーンのような、記憶のカケラです。

むつみ




いただいたサポートは、自分史の普及のために使わせていただきます。