あれから7年。また暑い夏がきました。
自分史活用アドバイザーの田中むつみです。
一枚の写真自分史、もう少し続けます。
最近の写真だと思っていましたが、もう7年も経っていました。
2013年の8月。
撮影場所は、富山県上市町にある大岩山日石寺。
滝行とそうめんが有名です。
私の横にいるのは、母です。
背景に見えるのは、十二支滝。涼しげです。
富山県上市町は、私の父の生まれ故郷。
父はこの年の3月、悪性リンパ腫で亡くなりました。
生前の父の希望で、父の実家からすぐの墓地にお墓を建てました。
周囲は一面の田んぼ。
剱岳を望める場所で、訪れるたびに、ここに眠りたかった父の、
故郷への思いを感じます。
日石寺での写真は、完成した墓に納骨に行った時のものです。
写真を見ると、仲よさそうな母娘でしょうか。
実はこの頃から、母との関係はかなりギクシャクしていました。
もともと、性格も価値観も違い、ぶつかりがちだった母と私が、
父という緩衝材を失ってしまったのです。
私のライフチャートでいえば、いちばん深い谷に落ちている最中
です。
今から思えば、すでに母には認知症の前兆が出ていたのかも
しれません。
が、当時は全く気づかず(あるいは認められず)、ただただ母の
言動が自分中心で身勝手に思えて、息苦しい毎日でした。
関係が決定的に悪化したのは、翌年のことです。
私は「毒親」「毒母」関連の本を読み漁り、カウンセリングにも
通うようになりました。
これがきっかけで「自分の心」と向き合うようになり、多くの大切な
仲間も得ることができたので、人生には何事も無駄はないですね。
あれから7年。
母は認知症が進行し、今では私が母の保護者となって、介護しています。
母は人生の最後に、誰しも逃れることのできない「老い」という苦しみを
子どもに身をもって教えてくれているようです。
一枚の写真にも、その時の時代背景や、あなた自身が写っています。
「一枚の写真からの自分史」お話し会も企画しています。
よろしかったら、登録してください。
自分史について、語り合いませんか?
いただいたサポートは、自分史の普及のために使わせていただきます。