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中年女性、感覚統合療法で身体を作る~作業所で生活のリズム作り

就労支援の作業所に通っている。
午前中は街の掃除をして、午後は農作業やチラシ配りをしている。
休み時間は皆さん自由に過ごし、月に1~2回、お誕生日会やイベントになると、職員やみんなでだれぞかを祝う。

皆さんが想像していただくとわかりやすいのは
「リハビリ病棟の患者さんに密着取材」
たとか、想像して頂くとありがたい。
奇妙な人たちがわらわらっと集まって花を植えてたり、草刈りをする姿を見たことがある人も多いかと思うのだが、私が参加してるのはああいったものである。

ちなみに、昔は東京のど真ん中で週5回、8時間労働をしていたのに、今は職業訓練とか、プライド的な意味で胸が痛まないわけではないのだが、15年間友人知人がほぼほぼできていないのよりは、まだ痛くない。
友人いないの痛い。
就労作業所に通うきっかけになったのは、暇だなあと思い、おやつを買いに行った帰りに、定年退職なされた役場の人が車で通りすがり
「毎日暇なら、僕、作業所作ったから見学にくる?」
「暇なんで行きましょうか?」
「じゃあとりあえず見学行こう!見学!」
と、数年の知り合いでなければナンパか仕事の手配師、またはカルト教団の素早さである。
事務所で、今印鑑ありますよと言ったら就労契約までしてしまった。

年齢はバラバラだけど、私は年齢が真ん中より若干下。
午前中は、朝の会の後、みんなで集団でまたぞろあるいてトングでゴミを拾う。
公営の公園の掃除をしたりもする。
それで午前中の仕事はでおしまい。
10時30分過ぎに事務所に戻り、各々昼食まで過ごす。
年齢層が高いのと、何故かスマホに興味のない若者が集まってしまい、じつは今昼休憩でポチポチやっている私は目立っている…
そうやって昼食前後2時間過ごし、午後からは農作業やチラシ配り、手作りのせっけん作りをしたりなどをする。
それがだいたい1時間半で終わり、また事務所で休憩、帰りの会。
だいたいこれが毎日のスケジュール。
これだけなのにクタクタなのは、15年間リア友も作らず、仕事も土仕事もやらず、ネット廃人で引きこもりな自分の私の怠惰である。
専業主婦の方いましたら、定期的に適度な運動した方がいいよ?!

今、私が書いたような集団をみたことがある人も結構いると思う。
私は見ている人の過去と見られてる人の現在、両方の視線があるので
「今私は障害者集団に見られてるよな~、私もそう見ていたのだもの」
と、自分が障害者であることを噛み締めていたりる。

差別、なんだろうけど、自分とは違う形態の生き方の人、と見ていたから、今も集団に混じってるのに違和感はある。
何だか境界線上にいる気分なのだ。

しかし。
「向こう側」
から見たら、今の私は
「ここの人」であることに何ら違和感を持たないだろう。
第一にそんなにジロジロ見ないだろうけど。
障害者の集団、と、それだけ。
それは個々が目立たなくて目につかなくて楽だけど、れっきとした差別意識からくるものだよなあ。

でも、ビル清掃の仕事をしていた時は、テナントに入ってる会社員のなかに、明らかに見下したような態度をする人もいたし、なんだかもー、自分とは違っていて、それに優劣がつくなら、それは差別につながっちゃう。
多様性って言葉で逆転させようとしてるけど、そしたらノイジーマイノリティがのさばることになったし。

差別って、どうしたら緩和されるかね。

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