自分を責めすぎないで

あなたが傷ついているのはあなたの責任だ。
私が傷ついているのが、私の責任であるのと同じように。

他人の責任を自分の責任だと思うことは、他人の責任を奪う行為である。善意による略奪を何とも思わない人間を、私は厭う。
責任を負うのは気高い行為であり、決して貧乏くじを引くことではない。だから、何でもかんでも自分の責任だと思おうとすることは、間違っている。
それは責任という価値あるものを盗むことだ。

自分のせいじゃないことを自分のせいだと勘違いして苦しんでいる人間を見ると、私は醜いと思う。だから、そんなことをするのをやめてほしいと、私は思う。
はっきりいって、あなたが自分を責めるのは気高いことだが、そうしすぎるのは見ていて不愉快だ。あなたが悪いなら、あなたがあなたを責めるのは、間違っていない。私はそれを正しいことだと思う。
でもあなたは悪くないのに、あなたが他者と戦いたくないがために自分が悪いのだと思い込もうとしているのを見ていると、私はあなたのことを気持ち悪いと思ってしまう。
そう思いたくないのに! 
だから、どうか、あなたはもっとあなたを大切にしてほしい。

自分が全て悪いのだと思える人は、確かに気高い人だ。でも私はそういう人にこそ、他者に責任を押し付ける権利を持っていていいと思う。私がその権利を与えることができるのならば、与えたいと思う。あなたは、人を責める権利を持っている。
だからどうか、自分を責めすぎないで。

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