たまには日記をあげちゃおう!

 私は時々日記を書く時があるが、それをnoteにアップすることはあまりない。
 貴重な経験をした場合、脚色して小説にすることはあるが。(脚色するうえで、登場人物の性別を入れ替えるのはとてもいい方法だと思う。「現実であろう」という意識を外して、現実を描けるからだ。紀貫之リスペクト)

 何はともあれ、色々試してみようと思うので、今日は普通に日記を書いてアップしてみる。今日というか、正確には昨日あった出来事を、今日の朝に書く、ということではあるが。


 昨日はまず、母親が最近体調を崩していてあまり動けないそうなので、一通りの家事を私がやった。お父さんが手伝ってくれると申し出てくれたから、洗濯物だけ干してもらった。
 土曜日で、お父さんは今日明日と仕事がないようだったから、私はどこか遊びに行きたい、と言った。でもお母さんに悪いかなと、言ってから気づいたけど、お母さんが気を遣って「行ってきなよ」と言ってくれたから、その言葉に甘えることにした。
 ちょうど最近テレビを買い替えて、古いテレビを廃品回収屋に持っていく必要があったので、そのついでに昼食と本屋にでも行こうか、という話になった。
 私と父は、車の中でクォークの話をした。私も父も素粒子物理にはそれほど詳しくないけれど「多分こうだよね」「そうだと思う」みたいな感じで、互いの知識を確かめつつ、時々違う方向に逸れては、という風に楽しく二人でドライブ。「ちょっと素粒子物理の初心者向けの本買おうかな」と考えて、大型書店についてからすぐにそっち系の本があるとこころに移動して、ちょうどよく科学雑誌ニュートンが素粒子について分かりやすく解説してくれていたので、それにざっと目を通した。値段を見て「たっか」と思った。これなら図書館で借りた方がいいし、なんなら大して文章の量も多くないので、ここで数十分立ち読みすれば読み終えてしまえる。いやもちろん、それはあまり品のよくないことだからしないけど、どうせ買うならもうちょっと詳しいのがいい、と思った。父の方はどうかとみると、自分の専門に近い分野の方に引き寄せられ、そこで色々な本を物色していた。邪魔をしたら悪いし、そもそもこうなると話しかけてもほとんど反応しなくなるから、私はボードゲームのコーナーに行って、三人でできそうな面白いのがないか探すことにした。
 数十分色々見た後、とりあえずご飯を食べてからにしようか、ということに決まった。フードコートで、私はカレー、父はラーメンを注文し、完食した。別で会計するのは当然なんだけど、どうせ父が会計してくれると思って私は財布を持ってこなかったことを後悔した。裸の札で支払いをしなくちゃいけなくて、それがちょっと恥ずかしかったからだ。(ちなみに、携帯も持ってこなかった。そういうのを気にしてお出かけするのはあまり好きじゃないのだ)

 その後本屋に行ってまた科学系の本棚に立ったが、私はやっぱり文学の方が好きだな、と思い、そっちの方に足を向けた。
 講談社学術文庫の棚の前で、とりあえず気になったものを手に取ってみて、欲しいと思った本を重ねていく。父がいるときは、本の値段を気にせず選べる。とても恵まれているなぁ、と思いながら、四冊の本を買うことにした。

「知の商人」たちのヨーロッパ近代史 水田洋

言語的思考へ 竹田青嗣

意識と自己 アントニオ・ダマシオ

道徳感情論 アダム・スミス

 いいラインナップだ、と思った。
 なぜこの四冊を選んだかというと、まず一冊目の「知の商人~」は、出版関係(本の改訂や発禁、誤植なども含めて)を中心に近代ヨーロッパの歴史を紐解いていくような本らしく、そういう見方で近代ヨーロッパを眺めたことがなくて、純粋に好奇心がそそられたこと。実際に本を開いてみて、何ページか読んでみて、気持ちよく読めたので(知識レベルがいい感じに一致している、ということだと思う)買って読むことにした。

 二冊目の「言語的思考へ」は、現代の哲学の世界がどんなふうになっているのか、ちらっと見ておこうという気になったからだ。ただ多分私はこういう本をちゃんと理解できないから、あくまで予習というか、いつか分かるようになる時のために、ざっと目を通しておく、という気持ちで購入した。私はまだフーコーとかデリダとか読んでないから、ちゃんとその辺を整理してからじゃないと、理解できないだろうなぁと思いつつ、断片的にでもいいので、とりあえず触れておこう、と思ったのだ。

 三冊目「意識と自己」。私は前々から脳神経学にけっこう強い興味を持っていて、そのうえで今の現状として、意識や自己がどのように解されているのか見てみよう、と思ったのだ。
 おそらくこれも二冊目と同じで、すぐには理解できないと思うし、将来的に何度も読み返す本だと思うから、購入することにした。

 四冊目。私はアダム・スミスの本を読んだことがないし、有名な国富論にもあまりいいイメージを持っていない。アダム・スミスは後世強い影響を与えた反面、この社会がビジネス的になることを決定づけた思想家のひとりに数えられることも多いので、だからこそ、彼に対する自分自身の偏見をここで正しておきたい、と思ったのだ。
 実際、最初の何ページか読む限りにおいて、アダム・スミスからは学者らしい誠実な態度が感じられたし、同時にイギリス人特有の、言葉にはしづらい「あの感じ(jsミルなどからも感じられる)」もあって、やはり自分の目と感覚で確かめておかなければ、と思ったのだ。

 んで結局科学系の本は買わずに、ついでに「マイシティ」というボードゲームを購入した。

 家に帰ってから、三人で早速買ったボードゲームで遊んだ。このゲームはレガシーゲームで全24回のゲームで構成されていて、その日は最初の三回だけ遊んだ。私は最初の二回がすごくうまく行って一位になれたけど、三回目は失敗してしまって、父に後れを取った。父は一回目に大失敗をして母にも負ける始末だったが、二回目三回目と回数を重ねるごとに点数を増やした。母は色々文句を言いながらも楽しそうにしていたし、一回目で父に勝てたことが相当嬉しかったらしく、そのあと二回とも最下位だったけど「次は勝つ」と豪語してこの日のプレイを終えた。


 その後はnoteを開いて朝いちばんに書いた記事を読みなおしたあと投稿し、いただいたありがたいコメントに返信を書き、最近はまっているゲームをちょこっと遊んだあと、軽く筋トレして、お風呂に入り、本棚にある本を適当に選んで三十分ほど読み、眠りについた。

 総じて、昨日はとてもいい一日だった。よく眠れたし、朝もいい時間に起きられた。

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