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育休期間を迷っているパパたちへ〜第一子から夫が6ヶ月間も育休とってみて感じたこと

こんにちは。現在8ヶ月の娘を育てているアラサーママ・ぷにまるです。
母乳が出たのに完ミにした話無痛分娩の話ときて、今回は、夫の育休の話をしたいと思います。

わたしの夫は生後1ヶ月から6ヶ月まで、半年間の育休を取得しました。

わたしも夫も企業勤めのため、父親の育休取得自体は推奨されていました。しかし期間はどの程度がよいものか…

周囲の育休取得ケースとしては、長い方だと年子の2人目で1年間とったパパ、双子なので半年とったパパがいましたが、健康妊婦で1人目となると、多かったのは1ヶ月前後。長くて2ヶ月間というケースでした。


育休はとったほうがいい!これは令和の常識ですが、期間は一体どれくらいがベスト?
同じように悩んでいるプレパパも多いのではないでしょうか?


その疑問に、夫が半年間も育休をとった妻であるわたしが感じたことを記そうと思います。


パパの育休には2つのフェーズがある


パパの育休取得について振り返ると、フェーズが2つあったと感じています。

一つ目は育児をするマンパワーになるということ。

もはや古い考え方だと多いますが、「ママの負担を減らすために仕事を休んで育児をする」というやつですね。「育児は大変だから、パパも参加しなさい」というもの。間違ってはいないと思います。個人的には産むまでは100%ママなんだから、その後の主役はパパくらいの気持ちでやって欲しいと思っていますし。

このマンパワーとしてのパパが必要な時期は、おおよそ子が3ヶ月までです。

もちろんいつまでだっていてくれれば助かりますし、逆に育休が終了しても100%仕事の状態に戻られては困ります。しかし後述しますが、ワンオペができないほどしんどいのは3ヶ月ごろまでなのです。

それが過ぎた次のフェーズは「父親の権利」というものです。

赤ちゃんの成長は本当に目を見張るものがあります。昨日できなかったことが今日できる。毎日違う姿を見せてくれます。わたしは育休とは、パパの権利だと思います。

せっかく子どもを授かれたのだから、その成長を日々ありがたくその目に焼き付けてほしい。うちも子どもが産まれてから毎日声を出して笑うようになりました。

わたしは世の中のお父さんにもこの経験を味わってほしい。せっかく授かれたのだから、当事者としてめいいっぱい味わってほしい。パパになったお祝いに、仕事から離れてめいいっぱい味わえる期間をもらえた、これが育休ではないでしょうか。


という2つのフェーズに分けてみますと、前者のマンパワーのフェーズは絶対に育休をとってほしい期間であり、後者の権利のフェーズは職場やキャリアや経済状況によって、各夫婦でとるべきか否かを判断すべき、ということになると感じました。


パパがマンパワーになる期間=3ヶ月間は絶対にとってくれ。


まずわたし自身が実際に産むまでわかっていなかったのでみなさまにも先にお伝えしたいのですが、赤ちゃんは生まれた日から1ヶ月間を「0ヶ月目」とカウントし、0ヶ月目は「新生児期間」といいます。


結論から申し上げますと、世のプレパパには、赤ちゃん2ヶ月目の終わりまでは義務として育休をとっていただきたいです。(0〜2ヶ月目の出産後3ヶ月間)

この期間の育休のテーマは申し上げた通りマンパワー、つまり労働力です。

やることは単純。
おっぱいorミルクを飲ませて、おむつを変えて、抱っこして寝かしつけ。でもこれが24時間耐久で求められるんです。


赤ちゃんはこの世に放り出されたばかりで、1日という概念はおろか、昼夜の区別もありません。おっぱい飲んで〜ねんねして〜♪なんてリズムができるのは2ヶ月ごろから。それまではそもそも吸う力が弱くておっぱい飲めなかったり、飲めたところで大さじ1,2杯の胃の容量。いっぱいまで飲んだってすぐお腹が空きます。もしくは飲んだ直後に吐き出して振り出しに…なんてこともザラ。さらに衣食住何不自由ない母親のお腹から出たばっかりに、寒い暑い少しでもびっくりして泣きます。あとこれ私も勘違いしていたんですが、抱っこしたって寝ないんですよ(圧)。10ヶ月間もママの動きに合わせてずっと揺られていたので、ただの抱っこでは安心できず…立って歩き続けたり、揺らさないと寝ないんです。

一方のママは産後8週間は産褥期と言って、身体はボロボロ。ホルモンの急激な現象により、メンタル面もズタボロです。たとえ赤ちゃんがいなくても、痛む身体でぐっすり眠ることさえ難しいです。いつも元気で丈夫な女性でも、この時ばかりは大事故からなんとか生還したくらいの状態になると思っておいてください。医学的にも安静にすることが求められています。


母乳で育てる場合おっぱいはどうしてもママにしかあげられませんが、それ以外の部分はすべて誰でもできます。


直接作業としてはおむつ替え、寝かしつけ、抱っこ。

間接作業としては家事。家事と言っても子が生まれる前の3倍くらいは作業量があると思ってください。吐き戻し、お漏らしなどで洗濯だけでも1日3回くらい回さないと足りないと思います。哺乳瓶の洗浄消毒もありますし、母乳の場合は大人の食事も疎かにすることはできません。



産褥期のママは労働力としてカウントできません。
正直パパが育休を取れたとしても、この期間はもう1人大人がほしいです。

実は私は里帰り出産だったことから、0ヶ月目は夫は育休取得しませんでした。家事を全て母にやってもらえれば、子のお世話は私で十分だと思っていました。これが本当に甘かった…。私の場合乳腺炎がひどかったことが一番の理由ですが、それがなくてもあの身体で24時間赤ちゃんのお世話をするのは、ギリッギリの綱渡りだったと思います。


語り出すとキリがないんですが、兎にも角にも、この期間は大人の手が必要なんです。

この世にデビューしたての0ヶ月目がピークでその後徐々に地球に慣れてくる赤ちゃんですが、やっぱり2ヶ月目(出産から3ヶ月間)くらいまでは、夜中も眠れなかったり頻繁に泣いたり、まだまだ地球初心者って感じで手がかかることと思います。うちの子の場合、2ヶ月目ごろから段々と夜まとめて眠れる時間が長くなってきた感じでした。


生後4ヶ月目以降の育休はパパの権利。取れるならありがたくとっておけ


赤ちゃんが3ヶ月ごろになると、親もそんな生活に慣れてきます。赤ちゃん自身も生活リズムがつき、それなりにまとめて眠ってくれるようになったり(4時間とかですが)、それまでほど些細なことでは泣かなくなります。

(うちの子は4、5ヶ月目が一番楽でした。「赤ちゃん育児、いつが大変?」それについてはまた1歳頃にまとめようと思います)


もちろん子によって差はあると思いますが、育児をしつつ合間に家事を済ませるということが安定してできるようになってきた頃だと思います。ですのでこのあたりからワンオペが可能になってくるケースが多いのではないでしょうか。(生後3ヶ月。出産から4ヶ月目頃)

したがってここからが「権利」のフェーズです。

パパの育休は最低限で済ませたいという場合や、実家が近く気軽にサポートが受けられる環境である場合などはこのあたりで仕事復帰しても問題ないと思います。



4ヶ月目以降の育休は、「ママだけでは大変だから取る」という義務ではなく、「子の成長を楽しむ」という権利のフェーズ
です。


赤ちゃんの成長速度は凄まじいです。繰り返しで申し訳ありませんが、昨日できなかったことが今日できる。本当にそんな毎日です。

昨日まで泣いてばかりだったのに、今朝起きたら笑ってくれた。
寝返りができた、1人で座れるようになった、1歩目が出た…


そんなはじめての瞬間を、せっかく父親になれたのだから、立ち会って目に焼き付けてほしい。パパの育休は、ありがたいことに父親になれた男性の権利だと思うのです。


最初の頃、つまりマンパワーのフェーズでは、そんなことを感じて悦に浸っている余裕なんてありません。
主体的に育児をしていたら、やっと空いた時間は自分の睡眠をとることが最優先で、きっと今日1日の振り返りなんてできないでしょう。文字通りに交代で抱っこし続けて「やっと寝た…俺が片付けしておくから、ママはちょっと寝てきなよ」という毎日でした。

4ヶ月目に入った頃やっと夜すんなり眠ってくれるようになり、夫婦2人で娘の寝顔を見ながら今日1日を振り返る時間を持つことができました。今日よく笑ってたね、もうちょっとで寝返りしそうだね、いつ頃かなあ…なんて。

きっとそんなかけがえのない経験が、この先ずっと妻とも語り合える思い出になるのではないでしょうか。「あなたは知らないと思うけど、あの時は大変だったの」と言われるのではなく「あの時は大変だったね。なんとか乗り越えたよね」という共通の思い出にしてほしい、していきたいです。



これからパパになるプレパパたち!

仕事に精を出すことももちろん必要。頑張って働いて昇給・昇進することも、子を養う上ですっごく大事なことです。それはわたしも、世のワーママも、働いてるんだからみーんなわかってます。


でも赤ちゃん期間って長く定義して1年なんです。仕事はこれから何十年とやりますよね?育休取得をぜひ努力義務としてではなく、権利と捉えて検討していただきたいです。拙い記事でしたが、私の経験がみなさまの検討材料になれば幸いです。

そして検討の結果、今回は育休を取らないことにしたパパも、かけがえないお子との時間をできるだけ噛み締めてください。

育児に関わるすべての人がハッピーでありますように!


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