見出し画像

感想 リブリアの魔女 日野祐希  魔女の宅急便から、冒険要素のワクワクを少し引いた感じ。

 

魔女の宅急便が好きなので、よく魔女が出る話しを読みます。
本書も見習い魔女が試験ならぬ試練に挑む話しです。

まず、師匠のキャラ設定が良い
だから導入部で物語に引き込まれた。

しかし、少し中だるみがある。
なんとなく、雑に進行していき
試験の旅に、課題は三つ

盗賊から品物を取り戻す最初の話しは、そこそこ盛り上がりますが
二つ目の巨大イカとの闘いは、なんとなく拍子抜け

戻ってきて最終試験
師匠は魔導書作りが仕事なので、その話しになるが
ここはさすがに良くディテールが練りこまれてて魅力的
魔導書を作るシーンは、実際に西洋でおこなわれてきた製本の仕方を参考にしているそうです。

とにかく、全体的に優しいタッチ
敵と戦うという感じもなく
だから、盛り上がりに欠けます。

困難な試練に立ち向かう
主人公が悪戦苦闘する
そういう展開でないと、どうしてもワクワクドキドキはしないものです。

世界観はいいが、生ぬるい感じがありました。
なんか惜しい話しでした。

最後に、僕が気にいっている師匠の名言を紹介します。

もし失敗したらと思ったら、何がいけなかったのか、とことん突き詰める。自分の失敗を認めて、それさえも糧にして、さらに前に進んでいく、それくらいの気概がないといけないわ






2023 3 2



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?