感想 ブラウン神父の童心 G.K.チェスタトン ミステリーの古典と言われている作品だが、さすがに古すぎる。見えない男という短編は良かった。
ミステリーの古典作品ということですが、さすがに古いし、謎解きというのか設定がちょっと無理がある作品もあります。
最初の作品である青い十字架はあほらしいが面白かった。
G・K・チェスタトン. ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) (p.17)
塩と砂糖が入れ替わっていた。
神父二人の仕業らしい。
それを追いかけると、犯人とブラウン神父に出くわす
その悪戯の意味が伏線回収されて・・・・という展開です。
たいした作品ではありません。
でも、発想は楽しい。
G・K・チェスタトン. ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) (pp.39-40).
これは神父の発言ですが、告解などで信者さんの闇の部分を聞いているうちに、事件についての臭覚が身についたということでしょうか。
G・K・チェスタトン. ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) (p.153).
これは見えない男からの抜粋です。
犯人は見えない男。見えないことにされている男。
それは心理的ということでした。
密室殺人とか、犯人の動機とかが現代ミステリーでは問われますが
犯人が見えなくて、どうして、みんなに認識されないのか
この問いは面白かった。
ただ、全体的には凡庸で、例えば、密室に近い庭で首が切断された死体が見つかるという事件がありますが、首が別人なのですよ。ということは、犯人は厳重に警護されているパーティというか会合に、生首持参でやってきたということになる。明らかに変ですよね。こういうのが気になってしまい、僕はこの作品の古さばかり気になり楽しめませんでした。
2024 4 12
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