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感想 カラス殺人事件 サラ・ヤーウッド・ラヴェット 圧倒的不利な容疑者の立場から、事件を解決する様はいいが、後半強引すぎ。


ミステリーとしては、さほどヒネリがなく正直さほどでもない。
ただ、探偵のキャラは面白く、だから物語は魅力的でした。

主人公は、生態学者。
トンネルでこうもりの調査をしていた。
ソフィという地主と会う予定が彼女とは会えなかった。
そのソフィが、その時間にトンネルの中で殺害されていたものだから警察は彼女を犯人と断定
さらに、彼女とソフィの夫は知り合い
大学時代の親友の兄でパーティにもパートナーとして出ていたこともある。

そんな圧倒的な不利な条件からの大逆転が本書の魅力
ソフィには金があり、ソフィの死後、唯一の親族で金持ちの祖母まで殺害される
もう、こうなると犯人はわかるのですが・・・

だから、ミステリーとしては不満
主人公が生態学者いうキャラが面白い
この人、背景がすごい

母は国会議員、父は伯爵、弁護士は辣腕、運転手は元少佐
逆転の契機は、まさに、この家族の力です

友達が殺されかけるシーンまでの過程が強引すぎ
デービットを疑うのはわかるが
部屋覗いてパソコンで調べている中身まで覗き見して
親友が殺害されるかもとか気づくとか無理ありすぎ
気づかれるよ
さらに、親友を危機一髪で助け
親友の恋人は死んでて
その恋人は・・・

ちょっと強引すぎです
こういうご都合主義を物語に持ち込まれると興ざめする

正直、このミステリーたいして楽しくなかった。
普通の出来です。


2024 1 10



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