書評 漫画バビロン大富豪の教え 黄金の法則とやらに期待してはいけない。物語がおもしろい。だから、読む価値がある。そういう本だ。
本書は1926年に出版された バビロンいちの大金持ち を翻訳し漫画化したものです。
「The Richest Man In Babyron」が原題です。
『バビロン大富豪の教え「お金」を生み出す黄金法則』です。
紀元前からつづく普遍的な黄金の法則について書かれています。
物語が、とにかく愉快で読み応えがあります。
古代バビロンである少年が富豪にのし上がっていく物語です。
ただし、あまり黄金法則とか、お金持ちになる方法とか
そういうものに期待すべきでない。
ここに書かれているのは皆が知っている当たり前の話しです。
金持ちとは?
お金の増やし方を知っている者のこと
と大富豪は答える。
その方法
・収入の１／１０を貯金する
人間の欲望というものはどれだけお金を使おうが際限なく流れ出るものである
だから・・・
・欲望に優先順位をつけろ。
そして・・・
・蓄えた金を働かせよ
・危険や天敵から金を堅守せよ
元金を守る。
・より良きところに住め
環境と幸福度は密接な関係性がある。
・未来の生活に備えよ
老後や病の時への備え
・自分こそ最大の資本にせよ。
この７つが、本書における肝だ。
大富豪アルガノは問う
金と知識の入った袋がここにある。
君はどっちが欲しい?。
必要なのは知識だと少年は答える。
これが正解だ。
・危険な商いには手を出すな。
・秀でた人の助言を聞く
こういう知識の方が金よりも大切だ。
・・金貨を得て・・・、それを生み出せないのであれば一文無しと同じだ。
宝くじに当選しても、贅沢をして使ってしまうと
その人は金持ちでなくなる。
本当の金持ちは、資産に金を産ませることを知っている人だ。
その財産は子孫にまで相続される。
大富豪アルガノの最後の教え
守るべきものを持つ屈強な壁となれ
何か１つ「守りたいもの」を持て
それが自分を成長させてくれる
礎となる。
それさえあれば、人は何度でも戦える
２０２０ ８／１６
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