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感想 天久鷹央の推理カルテIV 知念 実希人  最後の作品を解決するのは助手の小鳥。今回も切れ味鋭い推理が楽しい。

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今回は「元カレの呪いに苦しむ女性」、「ゴミ屋敷の殺人」、「瞬間移動した死体」の謎を解明します。
短編3作品でした。
最後の事件は小鳥が謎解きをするというのが面白いところです。
その恋の顛末が切なすぎて・・・。

注目ポイントは、「元カレの呪いに苦しむ女性」です。
その人の呪いで、結婚が決まると体調を崩すというのです。
担当医の天久鷹央と、霊媒師の対決。
この激しいバトルが見もの。
霊媒師は、見事に会ったこともない小鳥の職業や車の車種などを当てます。
そして、天久鷹央の家のことまで知っています。

本物の霊媒師なのか。
なら、これは医学の範囲ではないのかと思うところまで話しはいきますが
最後のどんでん返し。
見事に霊媒師の本性を・・・。

「ゴミ屋敷の殺人」は犯人がイガイな人物。
ラストでわかりますが、びっくりでした。

死体が瞬間移動する話しは、切ないラブストーリーでした。
謎解きされると、このトリックは何だ、それ。
そういう感じの単純なものでした。

この話しの場合、ミステリー要素よりも
背後に絡む病気と、この事件の本質が面白かったりします。

三作品とも優秀で、今回も大いに楽しめました。
このシリーズは飽きるまで読みたいと思います。


2022 11 10



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