また会いたいと思われる話し方 犬塚壮志 話し方で人生が変わるというなら、このアドバイスは聞くべきだと思う。
この本は、自分は何か損している。他人からの評価が低いという人が読むと、とても参考になると思います。
話し方によって印象も説得力も違ってくるという話しはおもしろい。
その前提条件である信頼性が必要なのだ。
人は知らない人を避ける性質があるから、こちらが役に立つ信用できる人間であると示さなくてはならない。そのための法則が本書には具体的な形で示されていた。エビデンスも紹介されていたので納得しやすい。なるほどという話しが多く良かった。読みやすいというのがいいと思う。
話し方で、頭の片隅に置いておくべきことは
・聞き手の心を動かすこと
・納得してもらうこと
である。
その為に一番大切なことは 信頼 であると本書は言っている。
聞き手にとって一番大切なのは 誰が 話しているのかなのである。
*ザイアンス効果・・・人には自分の知らない人に対して警戒したり冷たく扱う性質がある。
だから、誰が話しているか、その人間が信頼できる人間なのかが大切になる。その印象を上げる具体的な方法が本書には示されてあった。
少しだけ触れると、話し手の誠実さを伝えるのが大切になる。誠実さを伝える方法には、いくつかある。事実を伝える。デメリットやリスクも伝える。逃げない・・・などだ。
相手との関係をよくする2つの方法として
情緒的ベネフィットと機能的ベネフィットがある。
ベネフィットは、聞き手が受ける効果や恩恵のこと。
情緒的ベネフィットは心に作用する。やる気が出る。機能的ベネフィットは役立つ情報。
具体的なコツについては本書を読まれたし・・・。
ツァイガルニク効果・・・人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。
心理的リアクタンス・・・選択する自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用のこと。
ストーリーテリング・・・発するメッセージをストーリー仕立てにする。すると、より一層聞き手は興味を持つ。
人は得をしたいという気持ちよりも、損をしたくないという気持ちの方が強い(プロスペクト理論)。
うまくいった成功体験に身をおくと、人の脳は自然とやる気が出て、行動力、集中力が高まる(身体化された認知)
などの理論をエビデンスとして説明し具体的な方法が述べられているので、とても参考になりました。
2020 11/26
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