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書評 オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る  オードリー・タン  若き台湾の閣僚のAIについての認識には共感できるところが多い。

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オードリー・タン、今年2冊目。
台湾の若き閣僚の情熱と理想が凝縮された1冊。
インタビューのまとめ本なので、前作と内容の類似が多々あり少し不満足。

おもしろかったのは、
政治は双方向性であるという考えを彼が持っていることだ
国民の意見をくみ上げるシステムを彼は構築し
実際にそれが議会の決議に反映されている。

台湾ではプラスティックのストローは禁止されている。
それは未成年の少女の発案だったらしい。
日本では、そんなことは逆立ちしても実現しない。
良いものは良い。大人だとか子供だとか、老人だとか、若者だ。男だ、女だは関係ないのだ。


AIやネットを政治に使うことは
老人や使えない人には不利になるので、そうならないように
色々と知恵を出している姿も共感できた。

彼はAIを自転車のようにとらえていて
それは利便を拡張する道具なのであり支配者、主人公は常に人間であるとしている。
シンギュラリティの議論については多少、つっこみどころがないではないが
AIはドラえもん。あくまでも、それを使うのび太のためのツールである。
この考えに賛同したい。

彼はトランスジェンダーだから、男だからとか女だからというボーダーがない
だから自由だ。それがいい。
その心の自由度が革新的なアイデアを生み出すのだ。

他人の意見をできるだけ聞こうという姿勢は政治家には珍しい。

プログラミングとは、他の誰かが先に作り上げたアイデアを自分のニーズに合わせて少しずつ改変し適応させていくことです。


政治やシステムも基本はそうなのだということです。
だから、ある政治家ありきの国家や、ある思想ありきの国家は・・・・となるのでしょうね。
民主主義とは皆の意見を統合したものであり
できるだけ多くの人の意見を吸い上げて、最大多数の人間を幸福にすることなのだそうです。
ただ反対するだけの人が政治家として存在したりするのは異常なものです。
もちろん、自分の利権ばかりに固執しおかしなことをするものいけませんね。

オードリー・タン、いい政治家です。
二階さん、蓮舫さんを駒にした二対一のトレード希望。


2021 2/9






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