書評 ただし無音に限り 織守 きょうや 霊が見える探偵が、しっかり者の中学生とコンビで難事件解決します。
子供の頃、憧れていた名探偵は小さな証拠から推理を駆使して真実を見つけ出していたが、俺の場合は逆だ。事実を知ってから、それを実証する証拠を見つけ出す。
この探偵は霊が見えます。
つまり、これが殺人事件だとわかるのです。
その場所で寝ると、断片的なビジョンが見える。
それをヒントに事件を解決します。
ただ、この探偵、かなり間抜け。
当然、相棒が必要
相棒は、しっかり者の中学生の男子
この二人の関係性というのかな、なんか好ましい。
2つの短編が入っていて、2つ目の作品では霊が消えたり出てきたり
移動までします。
被害者が埋められている場所まで・・・・
とにかく、この展開の面白さ
キャラの造形
逆、ホームズとワトソン
おもしろい。
「記憶屋」シリーズの作者の新境地。
多分、この作品は「記憶屋」みたいにシリーズ化すると思います。
この作者はホラーのイメージが強かったが
本作は、東京創元社 より出版されており推理色が強く
ホラーファンよりもミステリーファン向けに書かれたものだと思います。
設定はおもしろいのですが、ミステリーとしての切れ味は今いち
続編に期待。
2022 1 22
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?