Reading 「物流危機は終わらないー暮らしを支える労働のゆくえ」を読んで

「物流危機は終わらないー暮らしを支える労働のゆくえ」(首藤若菜)を読みました。

【読んだ理由】日経新聞の読書欄で紹介されていたから。個人的にも、荷物の再配達問題とかは身近なので気になっていた。

【インプットする目的】物流危機を生み出しているものにはどのような背景があるのだろうか?

【目的に対して学んだ事】

・ドライバーという職の性質

「時間」:遅れてはいけないため、遅れそうな時は休憩時間をとることができない。

「運賃」:荷主から高速道路料金が支払われていない場合は、休憩をとらず一般道を走る。

「休憩できない環境」:連続して運転してよいのは4時間まで。しかし、休憩しようと思っても、パーキングエリアが混んでいて休憩できないことがある。

・数字的情報/法制度

「過労死等防止対白書」:脳・心臓疾患の労災請求件数は運輸業・郵便業が圧倒的に多い。

「拘束時間」:荷卸しの待ち時間など、労働時間の管理がしずらいため、労働時間ではなく拘束時間で働いている。拘束時間原則13時間、最大拘束時間16時間

2016年の「働き方改革」:自動車運転手の年間の時間外労働時間は年960時間までと定められた。これは、一般労働者より、240時間も長い時間となる。(一般労働者:720時間)

【感想】

とても難しい問題だと思った。ドライバーという長時間移動する仕事の性質上、拘束時間が長くなってしまうことが故に、法制度でも一般労働者より時間外労働時間が長くなってしまう・・・。

拘束時間をどうやったら短くできるのだろうか?そもそも、最大拘束時間13時間は長すぎる・・。もちろん休憩が入っての時間ではあるが、可処分時間が減ってしまうのは問題だと思う。だけど、私にはどうすれば良いのか思いつかない・・。物流業界について少しだけだけど、学べたことは良かったが私にできることは、再配達を防ごう、ということぐらいしかできないかも・・・。

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