見出し画像

『三宅雪嶺人生訓』七

https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/933730/1/19

〇思想ありて言はざるもの
 脳中に幾多の思想の湧き出で、人の言ふ所を聴いて平凡に感じつつ、敢て自ら進んで言はざるは、必ずしも謙遜よりせず、思想が或る辺まで纏まりながら、之を発表するに努力を要し、其の努力を厭ふに出づ。

『日本及日本人』、『三宅雪嶺人生訓』三~四頁

【現代語訳】
〇考えはあっても言わないこと
 頭の中にたくさんの考えが思い浮かび、人の発言を聞いて大したことはないと感じながら、敢えて積極的に自分の考えを言わないのは、必ずしも謙遜からそうするのではない。それは考えがある程度までまとまっていながら、それを発表するには努力が必要で、その努力を嫌がることによる。

【補説】
たしかに、頭の中にある段階では、どれほどすばらしいアイデアも価値はないに等しい。

このNoteに臆面もなく卑見を披歴しているのは、雪嶺からこのようにアウトプットする努力をせよ、と𠮟咤激励されているからである。

いいなと思ったら応援しよう!