『三宅雪嶺人生訓』七
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/933730/1/19
【現代語訳】
〇考えはあっても言わないこと
頭の中にたくさんの考えが思い浮かび、人の発言を聞いて大したことはないと感じながら、敢えて積極的に自分の考えを言わないのは、必ずしも謙遜からそうするのではない。それは考えがある程度までまとまっていながら、それを発表するには努力が必要で、その努力を嫌がることによる。
【補説】
たしかに、頭の中にある段階では、どれほどすばらしいアイデアも価値はないに等しい。
このNoteに臆面もなく卑見を披歴しているのは、雪嶺からこのようにアウトプットする努力をせよ、と𠮟咤激励されているからである。