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ブランドが文化を作る必要がある理由〜あるタオル屋さんの話〜

noteの連動企画、#平日の備忘録 で一緒にやらせてもらっている平山さんが、とてもステキな文章を書いてくれた。その中にこんな一文がある。

個人的な感覚でざっくり言ってしまえば、文化は「思想×共振」が雪だるま的に大きくなっていく様そのものだと思っています。まずはブランド側が目指す未来や「こうありたい」の思想を指し示すこと。そしてその思想をワクワクしながら待ち、彼らもそのことについて「語り出す」こと。これらを繰り返すこと。

このことをすごく実感する出来事があったので、紹介しようと思う。

僕らの会社では、今年はタオルメンテナンス制度をローンチすることを目標に掲げている。
普通のメーカーであれば、いかにたくさんの人に届けるかを考える事が多いと思うが、そうではなく、良いモノを長く使ってもらいたいと考えている。売って終わりの時代ではないからだ。


イケウチオーガニックのタオルを買ってもらっても、長持ちするかどうかは、実はお客様がいかに日々大切にモノを扱うかにかかっている。

同じタオル1枚でも、半年でボロボロになる場合もあるし、5年10年と風合いが悪くならずに長く使ってもらえる事もある。

「最大限の安全と最小限の環境負荷」というビジョンを掲げる弊社は、無駄な消費をせず、気に入った商品を長く使ってもらうことが、環境負荷を減らすことだと考えているので、タオルのメンテナンスをすることで、消耗品としてのタオルから、愛用品としてのタオルへ変わっていくと信じている。

タオルメンテナンスの価格について考えていたときに、灯台もと暮らしの鳥井さんと、FC今治の中島さんが、僕の投稿をきっかけに、タオルメンテナンスについて議論をしていた。2人は僕らがとても信頼しているビジネスパートナーでもあるし、イケウチオーガニックで何度もタオルを買ってくれてる、コアなファンでもある。


会議が終わって、投稿を見たら、2人が活発に議論をしていて、結論まで出ていたのだから、心底驚いた。だって、他社のサービスの話について、仕事中に真剣に語ってくれてるのだから。
ある意味タオルメンテナンスの提供方法のヒントをお客様がくれたのだ。 この事をすぐに経営陣にフィードバックした。そしてこれが大きなヒントになり、前に動き出している。

僕らには日用品を長く使ってもらいたいという思想があり、未来や「こうありたい」という思想を指し示す。そしてその思想をワクワクしながら待ち望んだユーザーが「語り出す」。そんな瞬間を垣間見ることができたのた。

これまで会社のサービスは会社の中だけで決めるものだと思い込んでいたけど、そうである必要は全くない。もっと考えてることをオープンにして、ファンに頼れば良いのだ。

そんな事を考えていたら、今一緒にプロジェクトに取り組んでくれているサイボウズの藤村さんもこんな投稿してくれた。


そう。雪だるまは、一人で作っているよりも、みんなで作る方が楽しいし、大きくなるし、出来上がったものにみんなで愛着を持てるようになる。

文化は、一番思想の強い人、企業が発信をしていくことから始まり、そしてその想いに共感したユーザーが、楽しみながら巻き込まれていくことで、はじめて文化になる。油断をすればあっという間に雪だるまは溶けてしまうけど、雪だるまを作り続けることでしか、文化は生まれない。

そして、ブランドが文化を作るには、いつだって誰もやらない事に挑戦する事が必要だ。タオルのメンテナンスを通して、日用品を見直すなんて、間違いなく他の会社ではやらない事だ。全く持って儲かる事業ではないからだ。だからこそ、IKEUCHI ORGANICがやる事は、文化を作ることだと思っている。

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