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46歳のおじさんが外資ブランドからスタートアップに転職した理由

1年ほど前に、40歳過ぎて転職するには?というnoteを書きましたが、1年半ほどで、まさか自分がまたキャリアを変えるとは、自分でもびっくりです。

それも慣れ親しんだB to Cのブランドビジネスから、スタートアップへ。40代のおじさん、はじめてのスタートアップです。

転職先は、クリエイターやブランドのコミュニティプラットフォームを提供するオシロ株式会社。広報とマーケティングの責任者として5月に入社をしました。

今回の転職は僕自身も予想外で全く別の環境にこの年齢で飛び込むのはドキドキしました(1ヶ月経ってようやく慣れてきた感じです)。入社して、社内からもどうしてオシロに入社したんですか?と聞かれることが多く、きちんと言葉にしてなかったと思い、このnoteを書いています。


週末にヨットで暮らす社長

まだオシロに入社するなんて夢にも思わなかったある日、以前からとてもお世話になっている某企業の経営者と、とある会社の責任者とご飯を食べていた時の話です。

当時は二拠点生活も考えていて、その候補先の一つが、三浦半島でした。あまり観光地化されておらず、おしゃれすぎず、のどかで海が見えて週末に愛犬と緩やかに暮らすことを夢見て、ネットサーフィンをして物件を探す毎日。

そんな話を飲みの場で話したところ、週末に三浦半島にヨットを置いて暮らしている経営者がいるという話に。それがオシロ株式会社の代表取締役・杉山さんでした。

話を聞いた時は世の中には面白い人がいるんだなと思いながらも、オシロはオンラインコミュニティのプラットフォームをどこよりも誠実に提供している会社としてお話をされていたので、家に帰る途中に電車の中で、オシロのコーポレートページを見たのを覚えています。

クリエイター支援の原点

当時の私は、外資ブランドで勤務していましたが、転職を前提で考えているというよりは、人材流動性の高い業界なのでリンクトイン等でエージェントから面白そうな話が来れば、まずは話を聞いてみて受ける受けないは判断しようと思っていました。外資のデジタル・特にEC業界のマネジメント層になると、英語が話せるというだけで、一気にキャリアの希少価値が出ます。

実際に素敵だなと思うブランドのEC責任者案件が来て面接まで進んで、手ごたえも良し、間違いなく面接も通過するだろうと確信を持っていたら、「マネジメント層の年齢とのバランスともう少しインターナショナルな感覚が欲しいので(つまりは一回り若くて、英語をネイティブレベルで話せる人)残念ながら・・」とまさかの不採用連絡。

その瞬間、自分には外資ブランドでキャリアを構築する生き方ではなく、「あなたには別の生き方がある」と言われたような気がしました。自分はかなりこだわりが強いので、好きなブランドがたくさんあるわけではなく、ほかに受けたいなと思う会社が限られているのもあります。

そんな時に以前から繋がりのある、ソーシャルグッドを軸にエージェントをされている方から、「オシロという会社がありまして」とお声がけいただきました。

まさか数週間前に話題にしていた、ヨットで暮らす社長がいる会社を紹介されるなんて夢にも思わず、でも自分もホームページを見て、「日本を芸術文化大国にする」というビジョンと、強くもあり真摯な社長メッセージに惹かれていたのです。

僕自身、学生時代に映画館でアルバイトをしていて、エンタメに多く触れてその影響もあり、映像に関わる仕事がしたいと思っていました。その時に、クリエイターを支援するベンチャー企業に行きたくて、就職浪人をしてまで受けた事があるくらいです。

自分の就職活動の「働きたい」の原点は、クリエイターや作り手の支援をしたい、だったのです。
残念ながらその会社とは縁がありませんでしたが、運よく就職氷河期にも関わらず、小さな映画製作会社から内定をもらうことができました。

ただ、新卒で何ができるかというと、何のスキルもない人間が、事業に貢献できるわけもなく、映画をビジネスとして成り立たせるのは難しく、1年で辞めてしまいます(簡単に言うと挫折です)

別の企業を経てTSUTAYAを運営していたカルチュア・コンビニエンス・クラブに運よく内定をもらうことができ、エンタメビジネスのイロハを学びます。

私がエンタメビジネスに席を置いていた15年前と現在が圧倒的に違うこと。それは日本のブランドやコンテンツが海外に受け入れられる土壌も少しずつ整ってきたことです。前回のnoteでも、その理由を少しだけ書きました。

社会人人生の後半になると、原点に立ち返る

自分が外資ブランドで働いていた時に、考えていた事があります。40代半ばになり、社会人人生も後半になる中で、自分が日本人として世の中に貢献できることは何か?です。つまりどこかでまたエンタメビジネスにまた関わりたいと思っていたのです。

そんな折、杉山さんとお話する機会があり、共通の信頼できる友人や知人も多くいたこともありますが、全然初対面な感じがしなくて、人見知りの僕でも初回から2時間以上、ずっと話をしていました。それも面接という感じではなく、お互い考えている事を意見交換しながら、方向性を確かめ合っていたような感じです。

入社前から感じていましたが、オシロは一見、クリエイターや法人のファンコミュニティのプラットフォームを提供している会社ですが、その枠に収まりきれないスケールの大きい会社です。

いい人間関係を作れる世界で唯一のプラットフォーム


単なるコミュニティツールを提供している会社ではなく、オシロを使うクリエイター、クリエイターのファン、ブランド企業、ブランドのファンの幸福度を上げる、いい人間関係が作れるプラットフォームだと思っています。

コアバリューについても、社員の幸福度・健康を第一に制定しています。

コアバリューの一つに、Touch the Art(アートに触れて心の栄養をとる)があります。

アートやエンタメに関連する費用は福利厚生で会社負担になるのです(もちろん上限はありますが)クリエイターと関わるのだから、社員自身がたくさん作品に触れてほしいという思いで制度を作ったそう。

ほかにも毎週月曜日に有機野菜が配られる野菜給や、交代浴給(銭湯に週1回まで負担)など、たくさんユニークな制度があり、日本一幸福を追求している会社といっても過言ではありません。この辺りは杉山さんのnoteに詳しく書いていますのでご覧ください。

入社して約1か月たちましたが、もっと世の中に知られても良い会社です。中で働く社員の方は皆イキイキと、プロダクトに誇りを持って働いているのが実感できます。そして個々の能力は非常に高いです。

だからこそ、自分がこれまで蓄積してきた経験値を活かし、オシロを世の中に浸透させていきたい。そう、つよく感じています。

日本のコンテンツがこれだけ海外でも人気になっているので、オシロは当然、将来的には海外展開も視野に入れています。

入社前に杉山さんと話したときに気づいたことがあります。なぜ自分はこれまで英語を勉強してきたのか、別に英語でネイティブと議論して、意見を押し通すためではない。(外資にいたときは悔しい思いをたくさんしてきたので、そう思っていました)

すべては日本の良さをもっと海外に広めるためだったとオシロに出会うことで理由が明確になりました。

まだまだ慣れない事が多く、きちんとアウトプットを出せていませんが、自分が入社したことで会社のミッションが実現できるよう、全力を尽くしていきます。

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